〈歌い手〉〈KZ〉月の光に照らされてｆｏｕｒ〈トリップ〉

その113 ページ1

その後頭痛はすぐに治ったので、アーヤの元に行く


『おはよ。元気ないね？』

ア「あ、おはよ...」


アーヤは元気ないと言うか、憂鬱そうな顔をしていた

どうしたんだろ...


『なにかあった？』

ア「...うん。実はね...」


そう言ってアーヤは話し始めたんだけど、私は驚いた

だって、若武が初恋したって言うんだよ！？

しかも一目惚れ！


...これってまさか...あの時のやつじゃん！

ホントに一目惚れだったなんて...


ん？でもなんでアーヤが憂鬱そうな顔してるの？

...好きとか？

いや、無いか←


『なんでアーヤが憂鬱そうな顔になってるの？』


思い切って聞いてみた

すると...


ア「実はね、若武にそのことで、入学式のアルバムを見せて欲しいって言われて...」

『ふーん...見せれば？』


なんか私、冷たかったかな？

でもアーヤは気にせず話している。良かった


ア「見せたいんだけど...私の顔が...」

『あぁ、なるほど』


自分の顔を見て、悲惨だって思った訳ね

分かるよその気持ち。私もよくあるもん

嫌だよね。そういうの見せるって。しかもあの四人だもん、尚更イヤ

...助けてあげたいなぁ


そうおもって考えると、ふと一つだけ良い案を思いついた


『アーヤ、私に任せて』

ア「え？」

『そのアルバム、見せる必要ないかも』


そう言うと、アーヤは少し嬉しそうな顔になった

わかりやすなぁ

でもその後、少し真面目な顔で聞いてきた


ア「どうするの？」


うーん...言ってあげても良いけど、なんかやだなぁ....


『まだ秘密。今日塾で話すよ』


そう言ってウインクすると、アーヤは少しモヤッとした顔をしたけど、すぐに菜穂が来たのでその話はそこで終わった

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