〈歌い手〉〈KZ〉月の光に照らされてＳｅｃｏｎｄ〈トリップ〉

その34 ページ1

あくる月曜日、教室では、相変わらず菜穂たちがアーヤに何か言っていた

でも、アーヤの対応がいつもと違う

いつもなら、少しは嫌そうな顔をするのに、今日は全く動じていなかった

というよりも、菜穂の声なんて聞こえても居ないみたい


私は人の悪口とか言いたくなかったので、いつも道理席について、本を読んでいた

...すると

菜「篠田ちゃん」

本から目を離し、菜穂を見る。いつもより不機嫌そうだ

『...何？』

菜「ちょっと良い？」

そう言って菜穂は返事も待たずに私をトイレまで引っ張って行った



トイレに着いてすぐ、菜穂からこう言われた

菜「篠田ちゃんてさ、好きな人居る？」

....

『はい？』

いや、それ此所で言うの？

トイレまで連れてくる位だから、よっぽどのことかと思ったよ...

菜「で、どうなの？居るの？誰？」

『え、いやいやちょっと待って！まだ何にも言ってないよ！』

菜「だ〜か〜ら！どうなの！」

うーん...好きな人...ねぇ...

『居ない...かな』

菜「そっかぁ。確かに篠田ちゃんって男子に興味なさそうだもんね〜」

ん、ナチュラルに傷ついた

菜「でも篠田ちゃん可愛いし、モテるし、きっと彼氏出来るよ！」

『...あ、ありがとう...？』

何だろう...ちょっとウザかった...

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