私の親は歌い手で、友達だった【歌い手】

プロローグ ページ2

私が今いる場所は、

ビルの屋上のフェンスの向こう側

何をしようとしているかなんて、

誰でも想像がつく

私は自 殺をしようとしているのだ

ｶﾞﾁｬｯ

天月「七冷！ダメ！」

『...なにが？』

天月「死ぬ、なんて、」

『もう、無理だよ。私、もう疲れたから。』

本当に、壊れてしまいそう

ｶﾞｼｬｯ

『翔にい、ダメ。こっちに来ないで。』

天月「嫌だ。七冷が戻るなら俺も戻る。」

こっち側に、来てしまった

にいが少しずつこっちに近づいてくる

少しずつ、少しずつ

私も少しずつ後ろにさがっていく

そして、角に着いてしまった

もう、覚悟を決めないと

ｶﾞﾁｬｯ!!

96「七冷！？」

そら「は！？何で翔太もそっちにいんの！？」

まふ「七冷、ダメだから！」

あれ、みんなが来た

にいが呼んだのか

『ごめんね。また、ね。』

そう言って、フェンスから手を離す

後ろに落ちていく中、

みんなの泣きそうな顔が見えた

そして、そして、









私の手を握った


にいも落ちてしまった

天月「一人に、させない、から。」

『にいはバカだねぇ。』

その後意識を失った



次に目を覚ましたのは新生児がいる場所

ああ、生まれ変わったのか

それなら、せいぜい楽しんで生きてやろう

性格も前と変えて

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