Disease (ページ15)

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心の中で信じていた、ママは同じ"人間"で、子供達を愛していると

"優しいママは嘘で、全部芝居なんだ…"

｢親でも同じ"人間"でもない…ママは鬼だ…！！｣

ノーマンは苦しげにそう言った。

｢発信機…まさかそこまでするなんて…｣

｢高級品か…｣

私とノーマンとエマは肉の等級について話していた。この間は考えても出てこなかったことだ。

私達の価値…鍵は｢年齢｣と｢成績｣

出荷された兄弟は皆6歳から12歳

スコアは出荷順…

｢6歳以降、成績の低い順に"収穫"されていくんだ。そして、12歳になれば無条件に出荷される｣

｢つまり私達は満点だから出荷を保留されていた？｣

絵馬の呟きに私は"満点"という所が気になった。
"6歳から12歳…満点…"

｢あ…｣

私の呟きに2人がこっちを見る。そして、ノーマンと私は頷いた。

｢脳だよ｣

｢そうだね、人間の脳は6歳までに90%成長すると言われている。一説には12歳までに100%とも…｣

｢脳がきっと美味しいんだろうね、より発達した脳が…｣

自分で言っていて、寒気がする。
エマにも伝わってしまったようで、苦い顔をしていた。私は静かにエマの手を握る。

｢大丈夫だよ｣

そう言って、エマに笑顔を向けた。