眠くないはず ページ3
宮城県私立青葉城西高等学校
4月から私はこの学校に通っている。
県内にも上位に入る進学校。
もちろんとても楽しい。
小さい頃からずっと一緒の奈々海とも同じクラス。
とても幸せ。
これ以上の幸せは特に望んでいない。
頭も悪い方ではないと思う。
仲のいい親友といつも一緒。
それプラスの同じグループのお友達。
只今3時間目。英語。得意科目。
春にしては高めの程よい気温。
心地よい風が入ってくる窓際の席。
まあまあわかりやすい授業をするが柔らかい声で淡々と英文を朗読する担任教師。
ついたあだ名が“歩く睡眠薬”
この状況で眠くないはずがない…
私はこの心地よい程の眠気に身を委ね──
?「Aさん」
誰かが私の睡眠を妨害してくる。
これは声の低さ的に男子だ。
男子と話すことや接することが得意ではないし、好きでもない。
ただ話しかけられることが多い。
少女漫画で言うところのイチグンに所属してればそうなることは想定内。
いつもなら笑顔振りまいていれば仲いい子達が助け舟を出してくれる。
?「聞いてんの?おーい?」
ねてんの…?と顔を覗き込んでくる。
無視を決め込んで寝てるふりをしても未だにこいつは肩を揺すって起こそうとしてくる。
…うるさい。
?「ねーってば。ちょっと…起きてんでしょ?」
貴「なんですか…?」
うるさいし、あんまり騒がれて担任に気づかれ評価を下げられるのも嫌なので仕方がないから体を起こした。
この時期独特の夏を告げる爽やかな風が頬を撫でた。
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作者名:恋音奏 | 作成日時:2018年12月21日 0時