忘れた頃に白い部屋＿2【ハイキュー!!】

22.木兎光太郎 ページ1

・

『愛を叫べ』




いやまって

違う、ちょっと待ってくれ





皆様ご存知、私烏野高校排球部マネージャー所属の早瀬Aと申します


今回この部屋に飛ばされたにあたってのツッコミどころを一つ申し上げたい





「ど ち ら 様 で し ょ う か ！！！！！」



「……んー、…ぅるせー…」



「えめっちゃ失礼じゃんなにこの人」





眉間に皺を寄せて寝返りをうつ高身長(クソ恨めしいなこの)野郎は今まで出会ってきた中のトップを競うほどに奇妙な髪型をしている



なにあれ、白髪？？

違うわ、見たことあると思ったらあれだ、ミミズク





あのクソネコとどっちが変だろうか


なんてくだらないことを思考の中で巡回させているところで、明らかに意識が朦朧としているミミズクさん(仮)が起きた





「……んぇっ、……お、お前誰だ、！？
！！……ここどこだよ！？！！」



「ゥキャァーー、うるさいタイプの人間だァーーー」



「ウキャ……？」



「流してください」





ほんと変なところにしか触れてくんねぇな、



ミミズクみたいな頭をひょろひょろ揺らしてこの部屋を見渡しているミミズクさんと、まずは自己紹介をと向き合った


うわーーーーーデケェーーーーーーーー無理ーーーーーーー








「烏野高校2年の早瀬Aです。
ちなみに常連なので安心してください。あなたは？」



「早瀬ちゃんここの常連なの！？すげぇ！！
あ、俺木兎光太郎！！梟谷のエースやってる！！！！」





ふふん、と(は言っていないが)誇りを持つかのように胸を張る木兎さんには申し訳ないけど今学校名と髪型って共通事項なんだなって感心してる



ミミズクの頭、通称ミミズクヘッドに梟谷だよ？なんという奇跡


それってキセキィ！！！





そして騒がしい(大真面目)

あれだわ、のやくんと日向掛け合わせたところに黒尾1割めり込ませて猿ぶち込んだ感じ



…………とんだ脅威だな





「……ん？木兎さんってなんのエースなんですか？」



「エッ……知らっ、知らねえ？」



「え……」





嫌な予感がした


明らか眉を下げて先程の元気はどうしたという温度差を見せつけた木兎さんに「知らない」と言ったらどうなる？？






ダメなタイプじゃないですか！！！！





「し、シッテマスヨ！！！」



「うおおー！！！やっぱ知ってたか！！」



「モチロンです！！あの、あれですよね！？」



「うん！？？」





アレ……？

今なんか


墓穴、ほった気がする



・

・→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す