【WT→MHA】菊地原成代主と弾バカがヒーローを目指すNO.6

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ミスコンの集計結果は夕方になるそうだ…。

ぼくはまず、如月会長達の心音を目指す。

「お久しぶりです、如月さん、幸ちゃんも、福ちゃんも」

「「士郎さん！」」

「久しぶり、士郎くん」

3人とも笑顔で迎えてくれる。

「あのねあのね、すごく、すごく、素敵なパフォーマンスだったの！」

「可愛くて綺麗で格好良かったの！」

「照れるなぁ…ありがとう」

興奮した様子の二人にぎゅうぎゅうと抱きしめられる。
その時如月会長が真剣な表情で話しかけてきた。

「実はね、士郎くん
今回文化祭に来たのは、君に直接伝えたいことがあったんだ」

「あのね、あのね、私達ね」

「「喉の手術、受けようと思うの」」

「…えっ」

二人の言葉に目を見開き、如月会長を見る。

「喉の手術って…」

「あぁ、決して必ず成功するというものでもない…でもね、士郎くんのヒーローとして活躍する姿を見て、2人が自分から言い出したんだ…君の姿に、勇気をもらったんだよ」

思わず2人を抱きしめる。

「幸ちゃん、福ちゃん…勇気の要る決断頑張ったね…きっと他の人とも、お話しできるようになるよ」

「ありがとう士郎さん！」

「士郎さん、私達からも、お礼があるの！」

そういうと、2人が一緒に、僕の頭に花を飾ってくれた。

「「勇気をありがとう、私達のヒーロー！」」

「…どういたしまして、でも、それは2人が強いから生まれた感情だよ」

ぼくは2人の頭を撫でながら、笑みがこぼれる。なんて可愛い子達だろう。早く、他の人にもこの2人の可愛い声を聞いてもらいたい。

「それでは士郎くん、私達はそろそろ帰るよ、本当はもっと話したかったんだが…直接言いたいことは言えたからね」

如月さんが2人の頭を撫でる。

「はい、ではまた、電話でも、メールでも」

大きく手を振ってくれる2人に、ぼくも手を振り返した。

「大物と知り合いだねぇ、士 郎ちゃんは」

「そうなるとホークスさんも大物、ですよ」

3人を見送るとホークスさんが後ろからかがんで耳元で話してくる。
心音で近づいてきていたのは知っていたので驚きはしない。

「ミスコン、凄かったね」

「そうですね」

「あ、そう受け取る？士 郎ちゃんが、凄かったねって意味
あんな色んな表情できるなんて知らなかったよ、俺」

一歩前に進み、ホークスさんと距離を開けてから振り向く。

「驚きました？」

そう出水がよくするようなニヤリとした笑みを見せれば、案の定ホークスさんはポカンとした表情になった。

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