12:なお私は雑魚である ページ12
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さぁほぼ死に近いゲームが始まったわけだが、私の体重はそれほど軽くはない。
悟と傑の腕にかなり負担をかけるんじゃないかって心配している。嘘、本当はそのせいで落とされるんじゃないかって私の心配をしている。
『私は君らの勝ち負けに興味ないからさ。殺さないでね？』
「当たり前さ、仮にも体を借りているわけだしね」
そう言って微笑むので既に感覚の狂った私は安堵する。それが間違いだった。
次の瞬間、体のみの単体が宙に浮いていたのだ。
『は....！？』
「少しの間私の手からは離れるけど、君はじっとしててね」
こいつマジか、そう言い終わる前には私の体は急降下を始める。
これは死ぬ。
本能でそう感じとったら最後。
私の思考は完全停止していた。すぐ近くでまた轟音が響くけれど、その音さえも体は置き去りに落ちていく。
『っ....』
でもやっぱり、こんな状況でも入れる保険に私は入れられていたようで。
「ちゃんと約束守れたね、いい子だ」
地に着く寸前に、砂埃と共に現れた傑に再度抱き上げられていた。
なにがいい子だバカかお前！！と叫ぶ声すら出ない。どこぞのアトラクションより怖かった。
『簡単に人を投げないでくれる...？本気で死を覚悟したんだけど』
「そんなに怖かったかい？すまない。じゃあ次からはしない、」
傑が話終わるより前に、こちらに向かって術が飛んでくる。
私を抱えたままの防御は当たり前だがキツそうで、彼の背中に引っ付く形で久しぶりに私は地に足を着いた。
「なに後ろに隠れてんだよクソチビ」
『巻き込んどいてそれはなくない？』
喧嘩かゲームかもはや分からない戦いで興奮しているのかいつもより口が悪い。
被害者は誰か自覚してます？
でもだからって悟のことは舐められない。
いつ後ろに回ってくるか分からないんだから。
その様子を見てか、傑が申し訳なさそうに私の方を向いた。既にやな予感。
「さっきしないって言ったけれど、すまないもう一回だけ....」
『前言撤回早すぎでしょ！ダメに決まって、』
どうやら私の話を聞く気は微塵もなかったらしく、すぐにまた私の体に手を回す。
死に向かってドキドキ♡アトラクションはもういいって！！
そう叫ぼうとお腹に力を入れたとき、地をも揺らす怒号が突然鳴り響いた。
「お前ら何をやってるんだ！五条と夏油はすぐに俺のとこに来い！！」
救世主の登場である。
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むぎ(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます💦先日の投稿の際に誤って立ててしまったようです、ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません💦 (2023年3月28日 8時) (
レス) id: 20f0e797ef (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ！二次創作の作者には、オリ‘フラを立てることは出来ないので気をつけて下さい💦 (2023年3月28日 8時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - 設定から面白いし続きがめっちゃ気になります! 更新ありがとうございますm(_ _)m (2023年3月27日 0時) (レス) id: d9289f95ee (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張ってください！ (2023年3月25日 17時) (レス) @page2 id: 64769613b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ
| 作成日時：2023年3月25日 16時
