Episode 6 ページ7
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「そいえばオマエって、三途がクスリキメてんの知ってんだっけ？」
『クスリ...？お薬なら飲ませたことくらいありますよ』
「は？」
『え？？』
平日のお昼、勤務中のこと。ハルくんに「今回の仕事オマエはパス」と何故か置いていかれたので社内で竜胆さんとお茶をしていた。
お薬くらい飲むでしょうに、風邪ひいたりとかして。
普通の回答をしたつもりが竜胆さんは困惑した様子で
「...この1年、諏宮の前ではキメなかったつうことか...いやでもなんで...」
ボソボソと呟いていたけれど最後まで聞き取れなかった。
聞き返してもはぐらかされるばかりで全然教えてくれないし、一口でお茶を飲み干し仕事に戻っていく。
何かが食い違っている気がしたので、仕事帰りの彼に直接聞いてみることにした。
『三途さん、私の前ではお薬をキメてない？ってどういう意味の話ですか？』
「あ？どこ情報だソレ」
『竜胆さんです』
「シバく」
躊躇なく怖い言葉をバンバン放り出すハルくん。今朝玄関で「今日も一日、Aのために頑張ってくるから」って微笑んでたけどそこで頑張られても困ってしまう。
すると、1度ぐしゃっと頭をかいたかと思えば大きなため息をつき面倒くさそうに言った。
「...女の前ではキメねぇって決めてんだよ、アイツと付き合ってから。コッチで制御しとかねェと、あの愛おしい天使に被害が出る可能性があるだろうが。こんなんバレたら俺死ぬしか選択肢残ってねェだろ」
冗談とかではなく、かなりガチトーンなハルくん。
...ただ私を守るだけのためにそんな決意を...！？
でも体調不良のときはお薬飲まないと体良くならないのに...確かに被害(風邪が移るとか)は出るかもしれないけどお薬を飲むことまで躊躇しなくていいのにな。
...この食い違いに気づくのは、もっともっと先のお話。
さっきの彼の発言に、諏宮として、宮瀬として
『三途さん、お優しいんですね』
そんな一言をぽつりと呟いてみる。
すると、少しキレ気味で彼は言った。
「あ？俺が優しくすんのはアイツだけだ勘違いすんな」
ハルくん、どっちも私だよ。
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可月(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて最高でした (9月28日 19時) (
レス) @page17 id: fed16d8c1b (このIDを非表示/違反報告)
零 - 完結まで見させていただきました！裏表春ちゃん最高です！春千夜推しの私にはたまりませんでした！(*≧∀≦*) (2022年9月23日 20時) (レス) @page17 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
柴田んぬ - 遅い時間にすみません。すっごく面白かったです！もう少し早くこの作品に出会いたかった……リアルタイムで完結見届けたかったです…笑 大好きです！！ (2022年8月21日 2時) (レス) @page17 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 新年あけましておめでとうございます！むぎさんの作品とても面白くて毎回更新を楽しみにしてました！！完結お疲れ様です！！ (2022年1月1日 10時) (レス) @page17 id: 9bcf462fc7 (このIDを非表示/違反報告)
RURI(プロフ) - 新年明けましておめでとうございます！！むぎちゃんの今回の作品すっごく面白かった！！完結おめでとうございます！！文章構成と語彙力と、、お手本にしたいことがたくさんありました…！(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年1月1日 1時) (レス) id: 8724428549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ
| 作成日時：2021年12月15日 20時
