Episode 4 ページ5
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朝、隣で寝ているハルくんを起こし、素早く支度を済ませ、彼を会社へと送り出す。
少し遅れて家を出てから、あえて彼とは違う道を通り同じ会社へといざ出勤。
『おはようございます、竜胆さん』
「はよ。...あぁそうだ、早めに謝っとけよ。アイツのことだから根に持つぞ」
『...実際はあんなに溺愛してくれるのに？』
「ここでのオマエは部下の宮瀬だろ」
いやごもっともではあるんですけど、そうさせてるの貴女方ですよね。
という愚痴を、誰にも言えないのがまた辛い。
仕方ないのでいつものように地毛とは異なった髪色のウィッグをつけ、制服のような決まった衣服に身を包む。
男装だとバレても尚、私はずっとズボンを履かさせられていた。
第2の支度を終え更衣室から一歩踏み出すと目に映ったのはポニーテールにして顔を強ばらせたハルくん。
家での猫被りな彼は勿論素敵だけど、こっちのハルくんもすっごくイケメン。
2つの顔を持った彼をいつでも見られるなんて、多分私だけの特権だ。
勿論、彼の部下になった当初は混乱したし、裏と表の差が激しくて色々ついていけないこともあったけれど、これももう慣れである。
1年も経ってしまった今となっては"宮瀬"に対する態度も落ち着いたし、コッチ側の彼もまた愛おしくなってくる。
それに＿＿＿
「＿＿オイ宮瀬、聞いてんのか」
『さ、三途さん！？あ、あの昨日は』
「そんなんどーでもいいからコレ見ろ」
『へ？』
恐る恐る彼の持つ携帯を除くと、そこに映っていたのはエプロン姿の私。
...こんな写真撮られた覚えは...
覚えのない写真を見て固まる私の隣でいつものように叫ぶのはハルくんで、
「ハァァァァァ...なんで俺の女はこんなに可愛いンだよおかしいだろ！！！もはや人間超えて天使だマジで。オマエもそう思うだろ！？」
『ﾝ"ﾝ"...え、えっと...ホントもう三途さんの言う通りだと、思います...』
何故か自分を見て自画自賛させられる私。
＿＿＿こんな風に、猫被りしているときには絶対に言ってくれないような愛の言葉と、悶絶しているハルくんが見れるこの仕事は、ある意味天職かもしれない。
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可月(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて最高でした (9月28日 19時) (
レス) @page17 id: fed16d8c1b (このIDを非表示/違反報告)
零 - 完結まで見させていただきました！裏表春ちゃん最高です！春千夜推しの私にはたまりませんでした！(*≧∀≦*) (2022年9月23日 20時) (レス) @page17 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
柴田んぬ - 遅い時間にすみません。すっごく面白かったです！もう少し早くこの作品に出会いたかった……リアルタイムで完結見届けたかったです…笑 大好きです！！ (2022年8月21日 2時) (レス) @page17 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 新年あけましておめでとうございます！むぎさんの作品とても面白くて毎回更新を楽しみにしてました！！完結お疲れ様です！！ (2022年1月1日 10時) (レス) @page17 id: 9bcf462fc7 (このIDを非表示/違反報告)
RURI(プロフ) - 新年明けましておめでとうございます！！むぎちゃんの今回の作品すっごく面白かった！！完結おめでとうございます！！文章構成と語彙力と、、お手本にしたいことがたくさんありました…！(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年1月1日 1時) (レス) id: 8724428549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ
| 作成日時：2021年12月15日 20時
