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いつも夜20時を時計の針が指した頃、鍵の開く音と足音が耳に届く。
それは大好きな彼が帰ってきたという合図。そして次の瞬間にはリビングの扉は開かれ、お約束のご挨拶だ。
「ただいま、A」
『おかえりなさい、ハルくん。夕ご飯できてるよ』
結ってあった髪を解き、綺麗なピンク色の髪がさらりと肩にかかる。
いつ見てもイケメンな彼氏＿＿ハルくんとは、同棲して1年が過ぎた。
荷物を下ろした彼は一足先にダイニングテーブルへと向かっていく。
彼の大好きな料理を食卓に運び、エプロンを脱いで彼の向かいに腰を下ろせば、私の顔を見てふっと笑った。
「今日も俺の好きなのばっか作ってくれたんだな、ありがとう」
『私がお仕事頑張ってるハルくんにできることってこのくらいだもん...』
「Aがこうやって出迎えてくれるだけで俺は充分だから」
ほら食べようと促され、ワンテンポ遅れて手を合わせる。チラッと彼の方を見れば、幸せそうに料理を頬張っていた。
いつだって私を認めてくれて、愛してくれるハルくん。同棲はまだ1年しか経っていないけれど、付き合ったのはもう3年も前の話。私も彼が愛おしくて仕方がなかった。
そんなハルくんに、ほぼ毎日決まった質問をする。
『ハルくん、今日のお仕事はどうだった？』
笑顔で尋ねると、彼もまたいつものように
「ちょっと部下がやらかして大変だったな、本人は気付かずに帰って行ったけど。でもAが待ってるって考えるとやる気が出たから今日も頑張れたよ」
そう言って、どこか嬉しそうに笑みを零す。
仕事のことを深掘りしても、彼は嫌がったりしない。むしろ自分から話すことも多い。でも心配させたくないのか、愚痴は聞かせてくれなかった。
だからこそ、心の中で呟くのだ。
『ごめんハルくん...多分やらかしたの、私です...』
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可月(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて最高でした (9月28日 19時) (
レス) @page17 id: fed16d8c1b (このIDを非表示/違反報告)
零 - 完結まで見させていただきました！裏表春ちゃん最高です！春千夜推しの私にはたまりませんでした！(*≧∀≦*) (2022年9月23日 20時) (レス) @page17 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
柴田んぬ - 遅い時間にすみません。すっごく面白かったです！もう少し早くこの作品に出会いたかった……リアルタイムで完結見届けたかったです…笑 大好きです！！ (2022年8月21日 2時) (レス) @page17 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 新年あけましておめでとうございます！むぎさんの作品とても面白くて毎回更新を楽しみにしてました！！完結お疲れ様です！！ (2022年1月1日 10時) (レス) @page17 id: 9bcf462fc7 (このIDを非表示/違反報告)
RURI(プロフ) - 新年明けましておめでとうございます！！むぎちゃんの今回の作品すっごく面白かった！！完結おめでとうございます！！文章構成と語彙力と、、お手本にしたいことがたくさんありました…！(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年1月1日 1時) (レス) id: 8724428549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ
| 作成日時：2021年12月15日 20時
