乗っ取りません：１９ ページ19
どなたですか〜？ と呑気な声で言いながら扉を開く。
そこには、丁度話題になっていた人物たちがいた。
とはいえ、まだなにを仕掛けてくるかわからない。ボクは扉にかけた手に力を入れた。
お得意の笑顔で、来客の名を呼んだ。
A 「ようこそ、三日月宗近様、小狐丸様、鶯丸様」
鶯丸 「話をするならここでよかったのだよな」
A 「はい。ですが、中にはボクの大切な人達がいます。疑っているわけではありませんが、本体はこちらで預からせていただきます」
小狐丸 「随分と警戒なされているのですね」
だって三人とも何考えてるのかわからないし。ボクだって今はまだ死ねないからね。
そう思いつつ、差し出された本体を受け取った。
では、と人が通れるくらいの隙間をあけて扉を押さえ中へ誘導する。
中でご飯を食べていた皆は、少し驚いていた。
山姥切 「……あんた、本当に部屋から出たのか」
三日月 「まあな」
信濃 「大将、俺たちあっちでご飯食べてくるよ」
A 「あー、いいよいいよ。あっちって床でしょ」
気が利きすぎるくらいのしぃくんに思わず笑ってしまう。
もう一つくらいテーブル増やそうかなぁ。お客様用。
とりあえず、いち兄に三振りを託し、座布団を四枚持って奥へと進んだ。
いい加減な間隔で座布団を横に三つ並べ、向かいには自分用に置く。
三人が座ったところで、さて、ようやく話ができる。
A 「で、お話とは一体なんでしょう？」
三日月 「審神者、いるだろう」
A 「いますねぇ」
三日月 「その者から言伝を頼まれているが一つ」
A 「ゆのい様が。どのような内容で？」
三日月 「明後日、政府の立ち入り調査が行われる。それに伴い、本丸を掃除しておけ。全振りをお前の神気で手入れを行え。それが終わり次第離れから一歩も出るな。……とのことだ」
A 「……は？」
あまりの無茶な内容に言葉もでない。
え、ゆのいって実は本気で頭回らないの？
本丸がどれだけの広さかつ荒れていると思っているのか。
全振りの手入れ？ 一日で？
そんなに多量の神気を一度に使ってしまったら、ボクの疲労はものすごいだろう。
……いや、おそらくこれら全てをわかった上で言ってるな。
どうせ、自分が疲れたくないのだろう。それは関心。自分を大切に出来ていてエラい。
ただ一つ、大きすぎるミスには気づけていないけどね
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藍(プロフ) - 面白いです。更新待ってます😊 (2022年12月8日 8時) (
レス) @page22 id: efa571101a (このIDを非表示/違反報告)
アラバ - とても面白いです！！応援しています！！ (2022年9月6日 14時) (レス) @page23 id: 7b928464a0 (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (2019年8月9日 19時) (レス) id: 0ae277004f (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精、キリンロング - 更新待ってまーす！m(_ _)m (2019年5月25日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ゆめぴーなっつさん» 返信遅くなり大変申し訳ございません！ありがとうございます！刀剣男士だけでなく、審神者ズたちもお褒めいただき、ものっすごく嬉しいです((o(*>ω<*)o))コメント、心より感謝いたします！ (2017年7月28日 13時) (レス) id: 46a2904721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年11月7日 12時
