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「平和だなぁ〜」
吉原の一件から数ヶ月、今日も第七師団は平和だ。
あの後、合流した阿伏兎はどっかの誰かの妹にボロボロにされていたらしく暫く休養した事には触れないでやろう。
吉原はと言うと最近正式に第七師団が管理する事が決まったんだそうだ。
「おいおいこれの何処が平和なんだ」
「えーなんか文句あんのかよ阿伏兎」
阿伏兎が不機嫌な訳は私の下に転がる死体のせいだろう。管理が決まってからというもの他の団の奴から喧嘩を売られる事が多くなった。全く嫉妬も大概にしてほしいよ
「私はただ集ってきたハエを叩いただけであります!」
自陣満々にそう答えると阿伏兎から怒りの鉄槌が振り落とされてきた事は言うまでもない
「イッテ!なにすんだごら」
「それくらいで済んだ事感謝しやがれ。ったく、どいつもコイツもこれ以上問題増やすのはやめてほしいねぇ」
「大丈夫だって。こんな事くらいで騒ぐ奴なんて春雨にはいないだろ」
「それがそうでもねぇよ。今の俺達は完全に舐められてる」
「え、マジ?なんで」
「吉原の管理とか言われているがありゃただ面倒事押し付けられただけだ。お偉いさん方はこれでいちゃもんでもつけて一気に俺らを叩こうってトコだろうな」
「あらら大変。阿伏兎がちゃんと仕事しないからだよ」
「何で俺のせいになんだ!いっとくが一番立場がヤベェのはお前さんなんだからな。今まで鳳仙の事もあって表では仕事してこなかっただろ?第七師団にしかお前の本当の実力を知る奴はいねぇ。鳳仙なき今、春雨の奴らが一番叩きてぇのはAだ」
「…なにそれ?不愉快なんだけど」
「仕方あるめぇ。連中は馬鹿の集まりだ」
「そんなのヤダよ阿伏兎〜!どうにかしてよ!!」
「俺もお前さんがこれ以上問題起こす前に片付けてぇよ。ただこればかりは自分で証明するしか…」
「それだ!それだよ阿伏兎!」
「おい、お前さんまさか全員殺すとか言う気か!?」
「バ神威と同じにすんな!証明すんだよ!私が強いと言う事と同時に頭の切れる天才だって事をな!」
「いや…やめといた方が良いと思うぜ」
「いいや!やめないね!春雨に多大なる利益を与えそのまま団長…いや提督へ上り詰めてやる」
「こりゃ最悪だ…」
グハハハ、見てろよ馬鹿共。その腐りきった目一生閉じなくなるくらい驚かせてやる
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作者 - 実珠さん» 温かいコメントありがとう御座います!暫くの間配信出来ず遅くなりすいません!続編も書き続ける予定なので宜しければお暇な時にでも、見てください!!頑張ります (2022年1月26日 1時) (レス) id: 3ce7835c84 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです!夢主が作品に馴染んでて可愛いし……スラスラ読めました!!!最高です……!神威かっこよ……これからも更新応援してます!頑張ってください!!! (2022年1月23日 9時) (レス) @page48 id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - たこ足配線さん» ありがとうございます!!配信遅くなりすいません!頑張ります (2022年1月15日 0時) (レス) id: 3ce7835c84 (このIDを非表示/違反報告)
たこ足配線(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!!続き楽しみにしてます!✨ (2022年1月13日 3時) (レス) @page45 id: a502f56163 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - サブリオさん» 素敵なコメントありがとうございます!!頑張ります! (2022年1月5日 1時) (レス) id: 3ce7835c84 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年11月28日 2時