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「帰るよー神威」
ジジイは死んだ。これ以上ここに居座る意味はもうない
「いや、まだだよ」
「な、我儘やめろ!そういや阿伏兎も見てないしどっかでのたれ死んでるかもしれないぞ」
いわはやすっかり忘れてたよ。まさかとは思うけどアイツが私達をほっておくなんて珍しすぎる。ほら、お前さん達だけにするとーとかなんとかブツブツ文句言う頃なのに
「じゃあ先にいってなよ。俺はこれからお侍さんと…」
「神威ー!!」
ん?今誰かコイツの名前呼んだ?誰だ?阿伏兎はあんなぴちぴち声してないはずだ。どちらかと言うと死にかけのヨボヨボ声だし?
「お前の相手は私アル!その腐りきった根性…」
「駄目だよ神楽ちゃん!まだ体が!」
「神威、あれ夜兎じゃない?」
「これは驚いた。少しは丈夫になったみたいだね、お侍さん出来の悪い妹だけどよろしく頼むよ」
「妹!?へぇーデカくなったね。ってもしかして私オッサンみたいな事言ってる?」
「…お侍さんも、色々あると思うと死んだら駄目だよ?俺に殺されるまで。じゃあね」
「え、ちょ。さっきから無視やめて?置いてかないでよ」
マジかアイツ…自分だけ好き放題言っていっちゃったよ
「ってイデデ!今頃になって傷が…クソあの馬鹿、本当に私の事見捨てあがったな。やっぱジジイが死んでも団長は私がなってやる」
神威の飛び降りた場所を見ると想像より遥かに高い。
嫌だなー。痛いんだろうなぁ
「おい、Aっていったか?ちょっと待てよ」
「なに?今私はこの恐怖と格闘中だ。それともオブって連れてってくれるわけ?」
生憎、私はあの馬鹿ほど戦闘狂じゃないんだよ
わざわざ呼び止めるなんて何事だ
「お前さちゃんと墓参りこいよ」
「え、アンタの?」
「ちげえょ!テメェの親父のだよ!」
「あ、なるほど」
「お前意外と馬鹿なんだな」
何ちょっと引いた顔してんだコイツ。悪かったな物分かり悪くて!てかなにジジイの墓つくんの?お侍さんが?
「気が向いたら行くかもね」
「素直じゃねぇガキはモテねーぞ」
「アンタもモテる様にはみえないけどな」
「いいや銀さんモテモテだもんね!ガキには大人の魅力ってのが分かんらないだろうけど!!」
「煩さ…」
オッサンてのはどうも口うるさい奴ばっかだな
それに飛んだお人好しだ。
「でも嫌いじゃないかも。それじゃまたね地球の馬鹿ども!」
父さん、今なら少しだけ分かる気がするよ。
地球ってのはいい所だ
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作者 - 実珠さん» 温かいコメントありがとう御座います!暫くの間配信出来ず遅くなりすいません!続編も書き続ける予定なので宜しければお暇な時にでも、見てください!!頑張ります (2022年1月26日 1時) (レス) id: 3ce7835c84 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです!夢主が作品に馴染んでて可愛いし……スラスラ読めました!!!最高です……!神威かっこよ……これからも更新応援してます!頑張ってください!!! (2022年1月23日 9時) (レス) @page48 id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - たこ足配線さん» ありがとうございます!!配信遅くなりすいません!頑張ります (2022年1月15日 0時) (レス) id: 3ce7835c84 (このIDを非表示/違反報告)
たこ足配線(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!!続き楽しみにしてます!✨ (2022年1月13日 3時) (レス) @page45 id: a502f56163 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - サブリオさん» 素敵なコメントありがとうございます!!頑張ります! (2022年1月5日 1時) (レス) id: 3ce7835c84 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年11月28日 2時