二人の殺人鬼…デスゲームに参加する２【キミガシネ】× 【殺戮の天使】

Fifty one ページ5

ホ「つまり、14人→7人→1人と…徐々に絞って犠牲者を決定するわけです！」

『それを討論して、多数決で決めるわけだ』

ホ「もちろん…候補者に残らなかった方も、投票自体は参加して頂きます！しっかり、自分たちの意思で殺してくださいね！」

『(嫌な言い方するね…ホエミーは)』

不気味な笑顔を浮かべて、さらっと酷い事を言っていたホエミーだったが…一転し、普通の顔に戻っていった。

ホ「ただし、このゲームには穴があります」

普通の笑みを浮かべ、そう言った。

ホ「我々は意思無き運ゲーを好みません」

『…そうでしょうね』

誘拐犯はゲームを愉んでいる立場だ…くだらない運ではなく、しっかりとした根拠を誰かに突きつけ…ホエミーの言う“自分たちの意思”で殺していくところを見たいのだろう。

私だったら、そうなるように仕向ける。

ホ「じゃんけん等で公平に犠牲者を決定するなんてくだらないことは、禁止です！」

また、不気味な笑顔を浮かべてながら告げた。

ホ「そこで皆様、カードを出してください！」

私は手元にあるカードを見つめた。ホエミーは言葉を続けた。

ホ「カードはの4種類の“役職”があります」

『(本当に人狼みたいだな…)』

さっきも言ったが…少しルールは異なるけど…大体人狼と似てるだろう…そう思った。

ホ「ひとつめは、平民」

ホ「これは何の力も持たない、意味の無いカード」

『……』

ホ「ふたつめは、鍵番」

ホ「なんと！犠牲者で選ばれてしまうと、みんな全滅してしまう恐ろしい役職！」

『…面倒くさいことになりそうだ』

ぼそっと呟いた言葉は誰にも聞かれることはなかった。

ホ「みっつめは、賢者」

ホ「聖なる占いの力で、鍵番が誰なのかを知ることができる超ラッキーな役職です！持ってる方、おめでとう！」

『…占い師みたいな感じか』

ホエミーは言葉を続ける。

ホ「よっつめは、身代」

ホ「なんとこのカードだけは犠牲者に選ばれた時だけ生存できる、不思議なカード！」

『…ふーん』

嫌なカードだな…持ってる人は最悪かもね。

ホ「つまり選ばれなきゃ死んでしまいます！ただし良いこともあるんです！」

ホ「なんと身代だけ投票権を2票持っている上に…」

ホ「身代の方が選ばれれば、好きな人1人と一緒に脱出する事ができちゃうんです！」

…さらに嫌なカードだな。胸糞悪くなるね…それも誘拐犯の策略だろうね。








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