sixty nine ページ26
ケ「Aちゃん、キミはどう思う？」
『(…どうしてこの警察官は、一般市民(殺人鬼)に頼るんだろうね…)』
そう思いつつ、私はおまわりさんの質問に返答をした。
『レコさんとアリスって言う人は別人だと思う』
ケ「…なぜ？」
おまわりさんがそう思った理由を聞いてきた。
私はその理由を答えようかと思い、口を開こうとした時、ジョーくんが分かったように声をあげた。
ジョ「酒場の黒板だ…！」
ジョ「あの黒板には…飲酒可の人とダメな人の名前が書いてあった！！」
そのジョーくんが言った言葉は、ちょうど私が言おうとしていた理由だった。
ジョ「レコとアリス…両方の名前があったぜ！」
ナ「…あのぉ…」
それに乗っかるようにして、ナオちゃんがジョーくんの言葉に続く。
ナ「…そういえば探索してて…チョークが落ちてたのを見つけたんです…私…」
チョークか…確かにあった気はしたが…
ケ「…書き加えることは、不可能じゃなかった…」
おまわりさんは、レコさんを完全に疑っている。
レ「ち、違う！私じゃない！！」
レコさんが否定の意を唱えた。
レ「大体、そんな手書きの紙！誰でも作れるだろ…！」
『(誰でも作れるから、レコさんにも不可能じゃないと思うのだが…)』
とうとう、見当違いの言葉を言い出したレコさん…これは、相当焦っているようだ。
ケ「ペンがあれば…ね」
レ「ぐ…！！」
ギ「れ、レコ姉ちゃんが、殺人犯なワケないワン！！」
いつもの表情を浮かべながら、まるで拷問をするようにレコさんを追い詰めているおまわりさんに対し、レコさんはさらに…顔を苦しそうに歪めた。
ギンくんが「そんなワケない」と大声で言うも、皆は、完全にレコさんを疑っていた。
ケ「なら…親族の名前ってことにしとく？」
…全員が、レコさんを疑った。
レ「お…思い出した…！あ…兄貴だ！兄貴の名前なんだ！それ！」
私は、またもやゴンの顔をチラリと見た。
カイ「アリスが…姉ではなく兄ですか？言い逃れまで支離滅裂になってしまいましたね」
『支離滅裂…ね…』
私が呟いた言葉は、カイさんの言葉に“同意”する言い方じゃなかった。
ケ「どうかした？Aちゃん」
おまわりさんが、その言い方のニュアンスに気がついたのか、話しかけてきた。
ザックも、おまわりさんにつられるように…伏せていた顔を上げた。
レ「言い逃れじゃない…！！」
レコさんは…未だに苦しそうな表情をしながら、必死に弁解をしようとしていた。
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奇花琉 - めっちゃ面白いです！！これからどうなるのか気になる…。頑張ってください！！応援します！！ (3月11日 9時) (
レス) id: d03b24d678 (このIDを非表示/違反報告)
Ayumi Tona(プロフ) - 夢主ちゃんのイラストを乗っけたいと思うのですがいいですか？ (2020年6月11日 12時) (レス) id: fa9e6ddf1d (このIDを非表示/違反報告)
寝不足猫ﾁｬﾝ(プロフ) - とっても面白かったです！更新頑張って下さい！！応援しております！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: a938903424 (このIDを非表示/違反報告)
桜愛 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
ﾄﾞﾛｰﾝｺﾏﾐﾚ(プロフ) - 続き読みたいです！ (2019年6月10日 10時) (レス) id: 2653006338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SAKURA | 作成日時：2018年8月4日 14時
