sixty two ページ17
ケイジside
…あの時
俺が白い部屋を探索し、色々なところを回っていた時に、黒い部屋から出てきたAちゃんとばったり会った…あの時
俺はあの時に考えていたこと
＿Aちゃんの正体は何なのか＿
Aちゃんの顔をじっと見つめながら、考えていた。
…“ただの”弓道家…ではないと俺はその時に思っていた。
疑問点は二つ…
ロシアンルーレットの時。
…Aちゃんは、いとも簡単にロシアンルーレットだと見抜いた。
しかも、このロシアンルーレットは、お遊び程度のものではない。
裏で行われているタイプのロシアンルーレットだ。
裏で行われてるロシアンルーレットは、大体が度胸試しなどで行われている。
…下手をすれば、“死ぬ”ゲーム。
それをAちゃんは、知っていたということになる。
分からない。
Aちゃんは頭がいい…博識という可能性が高いことがある。
どうも引っかかる
…もう一つの疑問点
“殺気”だ
あれは、並大抵のものではない。Aちゃんの幼馴染でもあるザックくんの殺気も…
あれは…殺人犯の殺気だ。
警察官の勘が、そう伝えた。
そうなると、また疑問が出てくる
例えば、２人が殺人犯として…Aちゃんは…いや、Aちゃんとザックくんは何故…ここに連れてこられたのか…誘拐犯側とも考えたが、それはあり得なかった。
誘拐犯側なら、…自分達に危険が及ぶようなことなんてしないだろうし…何より、何も知らない様に見えた…特にザックくんは
Aちゃんは、何を考えているか全く分からなかった…が、ザックくんの考えは良くわかった。
…少しだけだが、ザックくんと２人で話す機会があった。
______________
「ザックくんは、誘拐犯の事で何か知らない？」
俺はザックくんに問いかけた。
ザ「あ？知らねえよ」
返事は、ごく自然に返ってきた。
「…本当に？」
俺がもう一度問いかけると…
ザ「あぁ？…俺は」
舌打ちをして、眉間に皺を寄せながら
ザ「嘘は嫌いなんだよ…！」
俺の目を見てそう言った。
その目には、嘘とか、偽りとかの感情は全く入っていなかった。
…俺の二度目の問いかけに心からイラついていた目だった。俺は、その目を見て気がついた。
…こいつは、嘘をつかないってことに
馬鹿正直な人間ってことに
だから、直感的に誘拐犯側ではないと思った。
…では、Aちゃんとザックくんは一体…どうして？
ケイジside end
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奇花琉 - めっちゃ面白いです！！これからどうなるのか気になる…。頑張ってください！！応援します！！ (3月11日 9時) (
レス) id: d03b24d678 (このIDを非表示/違反報告)
Ayumi Tona(プロフ) - 夢主ちゃんのイラストを乗っけたいと思うのですがいいですか？ (2020年6月11日 12時) (レス) id: fa9e6ddf1d (このIDを非表示/違反報告)
寝不足猫ﾁｬﾝ(プロフ) - とっても面白かったです！更新頑張って下さい！！応援しております！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: a938903424 (このIDを非表示/違反報告)
桜愛 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
ﾄﾞﾛｰﾝｺﾏﾐﾚ(プロフ) - 続き読みたいです！ (2019年6月10日 10時) (レス) id: 2653006338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SAKURA | 作成日時：2018年8月4日 14時
