Eighty Seven “Analyse” ページ16
それでも納得がいかないといった顔をする脅威さんに、私は五つの書類を取り出して、提出した。
ゾ「…？なんやこれ？」
『実践は無理だけど、分析ぐらいなら出来るから。』
ま、軽く解説させてもらうね。と言葉を紡ぎつつ、復讐鬼さんに作った卵焼きを、一切れ手にとって食べた。
ひ「え、あ、ちょっ！！」
『…うん。ちょうどいい塩加減。んで、解説をさせてもらうと、脅威さんは筋力、持久力、瞬発力は文句なしの完璧。柔軟な発想もできているから、戦闘面で苦労することはまずないね。逆に足りてないものが、精神力と手先の器用さ。』
『まあ、この二つは、練習すれば身につく能力でもあるから心配はないね。手先の器用さは身についてるっちゃあ身についてるけど、まだまだ足りてない。今度外交官さんに裁縫を習うことをお勧めしとくよー。』
手先の器用さはやっぱり裁縫が一番だ。裁縫を難なく出来るようになったら大成功。
外交官さんはニコニコした表情を崩してないところ、色んな意味で流石だなと思った。←
コ「ゾ、ゾムが裁縫？」
シャ「なんかシュールやな…」
ゾ「何や〜シッマとシャオロン！そんなにまだ食いたかったん？」
コ&シャ「「結構ですぅ！！」」
ロ「いつもの日常やな！」
『はいはい。まだ話は終わってないよー…精神力に関しては、何か苦手なものある？』
ゾ「んー？特にあらへんな…」
『……』
脅威さんが言い終わった瞬間、脅威さんの背後に回る。
『…本当に？』
ゾ「っ！！」
耳元に囁けば、ビクッと肩を震わせたかと思えば、振り返ってサバイバルナイフを横に一回振るってきた。
『脅かし系が苦手…とまあ、ここは私がどうにかしとくよ。』
それを難なく避けて、脅威さんの手から書類を一枚引っこ抜き、ペンで書き加えた。
『頑張ってね。』
書き加えた一枚の書類を再び呆然としている脅威さんの手に戻して、ポンと肩に手を置いた。
『さて…片付けさせて頂きます。』
グ「それ、どうにもならないのか？」
『仕事ですから。』
余裕+おふざけ+色気たっぷりの笑顔で、私はサービスワゴンを押しながら、食堂にいた幹部様方に踵を返した。
ゾ「はえ〜！すごいなこれ！」
と脅威さんが感嘆していたことにAが気づくことはなかった。
Analyse 分析
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 292人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SAKURA(プロフ) - ＫＺファンさん» 励ましのお言葉有難う御座います！！受験生辛たん…。 (2018年12月31日 12時) (
レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＺファン - こんにちは！受験生なのに大変ですね？私もついつい、毎日、見に来てしまいます。頑張ってください。 (2018年12月31日 12時) (レス) id: 7d84edeee2 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - ゼロさん» お互い大変ですね…^_^;更新も受験も頑張ります！ゼロさんも受験頑張ってください！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 受験大変ですね。実は私も今年受験なんです。それでもつい毎日この小説チェックしてしまいます(>_<) これからも頑張ってください！ (2018年12月24日 19時) (レス) id: 3abbab8517 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - 夏目さん» あ、ありがとうございますぅ…(´；ω；`)これからも宜しくお願い致します^_^ (2018年12月24日 16時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SAKURA | 作成日時：2018年11月29日 3時
