Sixty Seven “independence” 教授side ページ42
鬱「あ、ほんと!?」
驚いた顔でオスマンさんを食い入るように見つめる大先生。
オスマンさんは大先生を一瞥してから、小さく頷いた。
オ「さっきゾムから聞いたねんけど…」
右手の人差し指に顎を乗せるようにして考え込むオスマンさんを全員が見つめる。
オスマンさんは、気にも留めないかのように話し始めた。
オ「ゾムがAちゃんの部屋を見ても見に行ってたんだけど、その時に…」
ゾ「武器がなかったんよ」
言いかけた時にゾムさんがオスマンさんの言葉の続きを話した。
コ「…武器?」
シャ「うわっ!急に起きてくんな!」
むくりと起き上がったコネシマさんに驚いて「びっくりした…」とため息を零すシャオロンさん。
だが、これまた珍しく、コネシマさんは言葉を零した後、そのまま水色に光る目でゾムさんの顔を見つめていた。
そんなコネシマさんに、少したじろぐ。
オ「…そのことから察するに、AちゃんはN国に向かった可能性がある。」
…成程
ト「はあ!?N国ぅ!?」
バン!!と近くにあった会議室の机を、トントンさんが叩きながらびっくりというか呆れた顔で言葉を紡いだ。
グ「…本来の目的を遂行しには行ったと?」
いつも通りのバリトンボイスが、会議室内に響いた。だが、彼のスカーレットに近い紅い目は、ギラギラと光っていた事を私は見逃さなかった。
…Aさん。お疲れ様です←
オ「だろうね。ロボロが発信器で知ってると思うけど。」
ロ「…オスマン、当たりや。彼奴はN国の要塞内に侵入している!」
シャ「な!?お前持ってんなら先に言えよ!」
オスマンさんの考えは正解だった。彼女は“今”、グルッペンさんに命令された目的を遂行しに行った。
これがAさんの“趣味”というやつなのか。
それだとしたら結構、たちが悪い。
全員が静まり返る。
Aさんという人物像が、濃い霧のようなものに邪魔されて、全く見えない。
「(…糸口が見えない?)」
糸口も尻尾も人物像も本質も見えないし分からない。
グ「エーミール」
ふと、グルッペンさんに呼び掛けられる。紅い目が、私の目をじっと見つめていた。
「何でしょうか?」
グ「Distel」
「…アザミ?」
グ「そうだ。…この花言葉知ってるか?」
アザミは厳格、人格の高潔さの意味が込められている。
だが、この場合、この現時点での場合は…!
いつの間にか土砂降りの雨が、会議室の窓に叩きつけていた。
アザミの花言葉 independence 独立
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紫
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SAKURA(プロフ) - イルサーさん» マジっすか!?変換されてない部分があったと思います!訂正致しますので、少々お待ち下さいませ! (2018年12月1日 7時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
イルサー - 名前が小雪から変えられないのですがどうしたらいいですか? (2018年12月1日 0時) (レス) id: ac8521eb4f (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - りゃくやさん» そうですか…やはり行くべきですかねぇ…コメント&お気遣いありがとうございます(^^)お互い大変ですね(^_^;)声、お大事になさってくださいね! (2018年11月15日 23時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
りゃくや - 病院行ってください、僕も先月合唱祭の日熱出しながらも歌ったら、声可笑しくなりましたから、まぁ僕病院行ってませんけど (2018年11月15日 23時) (レス) id: ede8872d44 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - パーカー好きさん» お気遣いありがとうございます!パーカー好きさんも気をつけてくださいね(^^) (2018年11月15日 0時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SAKURA | 作成日時:2018年10月23日 0時