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「東卍、抗争に向けて急激に数増やしてるってさ」
「あー俺も聞いたわ、てかもう既に数負けしてんだろ」
「A…どうする？」
抗争まで残り1週間私の横では一虎と場地がそんな会話を繰り広げていた
「だあああ！また負けた！！半間、テメェズルしてんだろ？」
「フハッ んな必要もねぇだろ。いいから早く金出せ」
「チッ クソ野郎が」
これで何敗目だろうか、殺意を芽生えながら賭け金を投げつけると半間は満足したかのように笑みを浮かべた
「…ねぇ話聞いてた？」
「ん？勿論、一虎の話シカトするわけないでしょ」
「じゃあババ抜きなんてしてる場合じゃねぇだろ！」
「いやぁ、だってしょうがないって言うか…私達が東卍を潰したい様に芭流覇羅を潰したいって輩も居るのは当たり前だしなぁ」
「俺らはここらじゃ1番新しいチーム。東卍と組んで早いうち潰しといた方がいいって考える連中も多いだろ」
「本当困っちゃうね、ウチは数だけか取り柄だったのに」
ソファにもたれかかり半間に差し出されたタバコに火をつける
「んじゃ俺達も仲間集めるか？」
「え？なんで？」
「東卍に勝てなきゃ全部パーだろ」
場地にして珍しくまともな事言ってんな。
確かに私が負ければきっとタケミッちのいた未来の通り私は死ぬ…か
「んー。でもさちょっとくらいハンデがある方が楽しくない？」
問題発言だとは自覚している。その証拠に驚きのあまり一虎は空いた口が塞がらなそうだ
「あくまでマイマイや東卍の事は私達の問題であって芭流覇羅の連中はんな事クソ程どうでもいい、そうだろ半間？」
「よく分かってんじゃねぇか」
「当たり前だ。仮にも私は今芭流覇羅の総長。私情を押し付けるなんて真似はしない」
「じゃあなんでわざわざ抗争すんだ？」
今度は場地が訳が分からないと言う顔をしながら私にそう問いた
「だって楽しいじゃん」
その答えに半間は堪えきれなくなったのか腹の底から声を出し笑い出した
「私はマジだよ？壁って高ければ高い程登りつめた時最高の気分になれるんだ。でもそう思えるのは過程があってこそ、大切なのは誰とどうやってそこにきたか…って言ってもお子ちゃまな2人にはまだはやいか！」
ムッと口を尖らせた2人を宥める様頭に手を乗せる
本当、私はつくづく年下好きらしい
「ま、そう気負いせずお前らも楽しめって事！」
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作成日時：2022年3月2日 3時
