四十話 ページ44
Aちゃんが居たのに少し吃驚していたが、乱歩さんが否定した内容を聞く
A「えっとですね。正確に言えば自分や一定の範囲内にいる対象者の存在感を極限まで薄くし、周囲から認識されないようにする、ですかね」
人指し指をくるくると回しながら答える
それを聞いてさらに全員吃驚する
宮「凄いんですね!Aさんの異能力って!」
しかし国木田君は
国「凄いの幅を越えている!今飛んでもない能力を云ったぞ!」
A「嗚呼、相手を石にするって能力ですか?大丈夫ですよ。確かに出来ますけど、相手を一定の時間動かせなくさせてますから。というか相手を石にしたりしませんって!」
「そういう問題じゃぁない!」と少し大きな声で国木田君が云う
国「もしそんな異能を持つお前が敵にでも捕まってみろ!悪用されるに決まっている!」
A「………」
少し間を開けてはぁと溜め息をつくAちゃんを見て口を出そうとするが
A「そんなの、判ってますよ。小さい頃から」
太「Aちゃん……」
A「……第一こんな異能力を持った私なんかが……」
敦「………Aちゃん?」
ズーンと顔を下に向けながらぶつぶつと何かを喋っているAちゃん
それを見た全員国木田君を冷たい目で見る(勿論私も)
社長はAちゃんの頭を撫でる
国「なっ!わ、悪かった!俺も少し言い過ぎた。だからそう気を落とすな!」
国木田君は「な?」とAちゃんに云う
Aちゃんはコクリと頷くと普段の表情に戻る
敦「でも本当に凄いよね。Aちゃんの異能。他にも能力があるんだよね?よく制御できるね。僕なんてまだまだだから」
と敦君は云うが
太「確かに、“今”は能力を制御できているけど、昔はそうじゃなかったんだよ?」
敦「え!そうなんですか!」
A「そうなんですよ。結構苦労したんですよね、能力を制御するの」
あははと苦笑いするAちゃんを見て私は思った
太(結構?結構所じゃないでしょ)
私は知っているよ。小さかった君が、私に頭を下げて、一緒に訓練したことを。血反吐を吐きながらも必死で自分の力と戦っていたのを。
どんなに倒れても、どんなに泣いても弱音を吐かなかったのを。それも、まだ中学生にも成っていない子が………それが、どれ程辛かったか、私は知っている。
だから
太(そんなに悲しそうな顔をしないでおくれ)
でも、きっとそれが判るのはこの場で
……私だけなのだろう
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アカツキ(プロフ) - 二十二話谷崎さんが谷口になってますよ (2020年6月3日 8時) (レス) id: 348d42adf7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ロットさん» 苗字、あだ名の部分で変わると思います!すいません、占ツクあんまり詳しくないので、間違っていたらご免なさい (2018年5月13日 23時) (レス) id: cf6dea145d (このIDを非表示/違反報告)
ロット - 名前が苗字としたの名前同じになっちゃいますよ! (2018年5月13日 22時) (レス) id: a63c890358 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 小雨さん» そうなんですか!ちょっと設定変えてきます (2018年4月2日 15時) (レス) id: bb117e0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
小雨(プロフ) - 1500人じゃ全然マンモス校って言いません。 (2018年4月2日 5時) (レス) id: 7a9f3e94c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レン | 作成日時:2017年10月14日 20時