トラブルメーカー少女は平凡になりたい

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昔から私の周りにはトラブルがついて回った

それも異常な程にだ。言うなれば歩いてるだけで槍が降ってくるくらいツキが悪い

だがそれも今日まで…

私、天乃Aは平凡な中学生として

今日からこの街で生まれ変わるんだ

貴 って私の馬鹿野郎！初日から遅刻はまずいでしょ！なんで今日に限って目覚まし壊れてんの！

入念なまでに遅刻フラグを回避しようとあらゆる手を尽くしたのに転校初日から寝坊をすると言う大失態。
考えてみてよ転校生ってだけで目立つのに遅刻なんてしたらあれ？もしかしてアイツ不良？とでも思われかれない。

ああ、どうしていつもこうなのか

私の人生ってかなり辛い

貴 まだ諦めるな！走れば遅刻だけは免れるはず！

いまならボルトにだって勝てるだろうと思う。
それくらい私は無我夢中で走った

いや…違うか。駆け降りてしまったんだ。
あの坂を…

マ すげぇ！ケンチン、これ限定どら焼き！？

ド おいマイキー。せめて着いてから食えよ、こんなとこで食って落とし…

貴 君達どいてええええ

なんでだ。なんでなんだ。
学校は目の前だと言うのになんでこんなとこに坂が！
全速力で走っていたもんだからもう私は前にいる2人組を避けようにも避けれない

ドンっと言う鈍い音の跡全身に痛みが走る。

貴 いててて、ごめんっ怪我ない！？

マ …どら焼きが

貴 ん？

良かった。ぶつかった男の子は転けずに済んだみたいだ

貴 本当ごめんね！でも私今人生最大のピンチなの！じゃあね！

何故か下を見て立ち尽くす男の子にお詫びをし
もう一度全速力で校門の中へと向かう

貴 ガハハハ。間に合った。どうだ運命！コレで平凡な毎日を手に入れたぞ！

この時の私はまだ知らなかった
平凡な毎日を手に入れる所か人生最大の過ちを起こしてしまった事に

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