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優しい目の人『君は、まだ…、いや 今回 君は運が良かった。
その運に感謝すると良い。僕は、これで。』
軽くお辞儀をして、去ろうとするその人の裾を掴む。
A『あの、ありがとうございました。』
優しい目の人『…君は、良い魔法使いになる。
スリザリンには、入ってはいけないよ。』
A『さぁ、どうでしょう…?』
首を傾げると、その人と教授はまた驚いた顔をした。
優しい目の人『はは、Aにまた会えるのが、
今から楽しみだよ。食べると良い、元気が出る。』
A『ありがとう。頂きます。』
優しい目をしたその人は、
またニコリと笑って古いマントを靡かせながら
斜めに曲がるその建物の間を慣れたように歩く。
街並みも通りも全てが斜めに歪んでいる為に
直ぐ姿は見えなくなったが、
手にある板チョコはまだ開けていないもので、
自分の手で溶ける前にと包み紙を開けた。
A『素敵な人。』
一欠を割って口に放ると優しいミルクと
ほのかに香るビターのチョコが口に溶けた。
スネイプ『くだらん。』
機嫌悪そうに口端を下げ眉を寄せる。
A『あ、食べますか?』
その問いには答えずに腕時計を見る教授。
A『…教授、駆け付けてくれてありがとうございます。』
スネイプ『ﾌﾝ、全く 貴様が我に着いてながら、
何故この様な自体になるのだろうな。無駄な時間を…。
さっさと行くぞ。』
本当にさっさと歩き始めたな 何て思ってたら、
歩幅が少し狭まり、ペースも先程よりもずっと、
自分が着いて行ける位には緩くなっていた。
A『はい、教授。すみませんでした。』
スネイプ『…かないのか…?』
A『はい…?』
ﾎﾞｿﾎﾞｿっと自分に問いかけている様な声が聞こえて
思わず聞き直してしまうと…
一瞬だけ横目に自分を見てきた。
スネイプ『…何者なのか、聞かないのか。』
声のトーンが変わり、気持ちを汲めた気がして悩む。
A『また何時か会える。なら、その時に聞こうと思って。
その方が相手も自分ももやもやと記憶に残って、
楽しいでしょう?』
また一欠 チョコを放り 教授を見て笑うと
1度だけ此方を見て立ち止まった。
スネイプ『…それだと先程と答えも違う。
けしからん 行くぞ。』
A『はい。』
また歩き出しても、着いて行けるペースで歩き出す。
教授もきっと、面白くて 素敵な人。
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黒月夜天(プロフ) - 星空宇宙さん» ハリー・ポッター昔から好きで、前の垢ではよく書いてたんだ。良かったら気まぐれに更新するからまた読んでみてね。 (2020年11月7日 23時) (
レス) id: 6e08830eeb (このIDを非表示/違反報告)
星空宇宙(プロフ) - 此方での活動も応援してるからね！ (2020年11月7日 11時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒月夜天。 | 作者ホームページ：http://kokolonohonnne
作成日時：2020年11月7日 10時
