13話 ページ13
最近はカーズは相変わらず研究。
ワムウもエシディシも赤石の在処を探しているし、暇ばかりしている。
私も十分に強いと自分では思っているが、カーズの過保護のせいで1人で出歩くのを禁じられているせいで暇だ。
そんな時に始めたのが裁縫だ。
元々手先は不器用だが、この前人間の街へとくり出した時、美しい服を見かけたのだ。ストラ、と言ったか。
布がサラサラと流れたような美しいドレスのようなものだ。
ローマではこのような服が流行っているようだった。
薄い紫色の美しい布を使い、私は見様見真似で針をチクチクと縫い進めた。
なんでもこの服は縫う場所が見た目よりも少ない。
「出来た。」
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「じゃーん」
帰宅するカーズの目の前に飛び出す。
「A、随分と可愛らしい。」
最近カーズは素直だ。
直接的に褒めてくれるものだから照れてしまう。
「だが、この服。1人で出歩き買ったのか？」
「私が作ったの！」
鼻高々に答える。
「それは褒めてやる。だが、ではこの服の布はどうしたのだ。」
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「街でみたあの布、欲しいなあ。」
エシディシの近くでわざとらしく独り言をする。
最初は黙っていたエシディシだったが、余りにも私がしつこいため、やっとこさ口を開く。
「あー…何が欲しいんだ？」
私は布の詳細をそれはそれは詳しく話す。
「エシディシもワムウも出掛けてばかりで寂しい…。」
エシディシは優しい男だ。
同情を買う作戦は見事に成功した。
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「てことがあって…」
「おー、A。上手に出来たじゃねえか。」
私とカーズがうるさくしていた為か、エシディシも洞窟の奥から顔を覗かせる。
「ありがとう！エシディシのおかげ！」
カーズはやれやれと言わんばかりに頭を抱えた。
一通り服を見せたあと、私は眠った。
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アリア(プロフ) - 🧚匿名の妖精🧚さん» 凄く嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります泣 (2022年8月27日 1時) (
レス) id: f64b65ece4 (このIDを非表示/違反報告)
🧚匿名の妖精🧚 - 泣きました……今まで読んだ小説の中で１番感動しました… (2022年8月21日 18時) (レス) @page24 id: f6acac5c42 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 匿名初心者さん» わー！ありがとうございます!!頑張って書くので是非楽しんでください！！！！ (2022年6月29日 19時) (レス) id: b3bfab64d6 (このIDを非表示/違反報告)
匿名初心者 - 柱…求めてました……大好きです…ッ！ (2022年6月29日 14時) (レス) @page8 id: 8195809f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリア | 作成日時：2022年6月28日 22時
