私のメンタルは豆腐以上だ！

38 背中が熱い…… ページ39

「熱っ……！」



一瞬何が起きたか分からなかった兵太夫は今の状況を改めて確認した。

今、Aが兵太夫を助けたことを。



兵太夫「………アンタ、大丈夫ですか?!」



「大丈夫、兵太夫こそ大丈夫……？」



全然大丈夫じゃない。

背中が凄く熱い……サラシ越しからでも熱が伝わる。

これは火傷確定だな。

でも、転生前で負った火傷よりはだいぶマシな方かな。



兵太夫「僕は足が少しかかった程度です。だから大丈夫です」



「そう、それは良かった。三治郎もどこも怪我してない？」



三治郎「僕も大丈夫です……A先輩……ごめんなさい……！」



凄く震えてる。

いくら、嫌いな人でも悪いことしたから怒られると思ってるのかな。

私は三治郎が不安な気持ちにさせないように頭を撫でて、自分なりの優しい言葉で




「ううん、気にしないで。二人が無事ならそれでいいから。俺はお風呂に行って背中を冷やしてくるから二人は朝ご飯食べてて」



そう言って、速攻でお風呂場に行く。


お風呂場に着き、制服を脱ぐ。



「さすがに全裸はヤバイよな。せめて褌だけでも着ていくか」



あっ、待ってサラシどうしよう。

まぁ、外すか。

麻婆豆腐で汚れてるし。

早速、水を背中にかけて冷やそう。



バシャ



「うぎゃっ！つ、冷たい…しかも、ちょっとヒリヒリするし…」



それにしても、指や足じゃないからずっと背中を流し、冷やし続けなきゃいけないのが面倒いな……。

しかも、ギリ手に届かない場所で火傷したから……。



兵太夫「先輩？」



脱衣場から兵太夫の声がした。

なんか嫌な予感がする。

一応護身用に持ってきたタオルを手に取り、胸を必死に隠す。

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