141 まさかの予想外 ページ47
と、最初は快く意気込んでいたが、まさかの展開が起きる。
それは……………
男｢君が今日から入った新人ちゃんか。
よろしくね〜｣
｢こちらこそよろしくお願いします……｣
まさかの指名された人が花好きの大男じゃないなんて……。
しかも、私は大男に指名されるために自らぶつかって、さりげないボディタッチをしたのに……。
それに相手も頬を赤らめてニヤニヤしていたのに……！
なんで指名して来なかったんだよ！クソっ！
まぁ、とにかく今はこの男の相手をして、キリのいいところで退散しよう。
男｢嬢ちゃん、お名前はなんて言うんだい？｣
｢申し遅れました。
みんなからはまーちゃんと呼ばれています｣
正座をし、手を地面に付けて深々と頭を下げる。
言わゆる土下座。
出来るだけ笑顔で話すが、内心もう死にそうです。
一応本名はアレだから前桵の苗字をとって偽名を作り、相手に教える。
男｢前子か…………良い名だな｣
｢ありがとうございま……ｯｱ｣
顔を見上げると、私は男の懐にある小さな小瓶を見つける。
あの白い綺麗な花びらはもしや……。
月下美人!?
いや、もしかしたら私の勘違いかもしれない。
一応、確認しなきゃ。
私は四つん這いの状態で男に近づき、懐の小瓶に指を指す。
｢あの……その小瓶が気になるのですが、一体何ですか？｣
さりげなく、相手の共衿を指でスゥーと上下になぞる。
男｢これかい？｣
男が懐から小瓶を取り出す。
男｢これは月下美人の花びらだよ｣
やっぱり！私の勘違いではなかった！
この男も月下美人の花びらを持っていたとは思っていなかった。
持っているのならば、全力で相手をするのみ。
ﾄﾞﾝｯ
大きな音をわざと出すように男の上に乗る。
｢あの……私、お母さんが病気でどうしても月下美人の花びらが欲しいの…もし、良かったら私に譲ってくれませんか……？｣
私がお強請りをすると、男は鼻で笑った。
そして、男は私の頬を撫でるように触った。
男｢別に構わないが、その変わり。
君は私に何を捧げる？｣
｢………………｣
私は意を決して言う。
｢私の“初めて”を貴方に捧げます｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風鈴(プロフ) - 雅さん» ( ᐛ )大丈夫だ。変なことはさせないし、健全の内容にする( ᐛ ) (6月12日 20時) (
レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 鉢屋三郎先輩と夢主さんが、××店に…？(° ◽︎ °;) (6月12日 20時) (レス) id: 674650cb8f (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - めろんぱんさん» コメントありがとうございます!!!続き頑張って作ります！ (5月20日 23時) (レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん - 続きください続きください続きください続きください続きください続きください続きください (5月20日 20時) (レス) @page30 id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - 雅さん» わかりました！リクエストありがとうございます！ (2023年4月29日 23時) (レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：風鈴 | 作成日時：2022年11月22日 0時
