138 出発 ページ44
鉢屋｢あっ……………｣
山本｢どうかな、鉢屋君。
Aちゃん、化粧しなくても綺麗でしょ？｣
私の姿をまじまじと見て、しばらくの沈黙が続いた。
少し時が経つと、鉢屋先輩は頬を赤らめながら私から顔を背き、口を開いた。
鉢屋｢まぁ、いいんじゃ……ないか？｣
なんで顔を赤くしてるのは分からんし、シナ先生を鉢屋先輩の気持ちが分かったように｢ふふっ｣と微笑んでいる。
ダメだ。この状況についていけてないの私だけだ。
まぁ、でも褒めて(？)くれたからお礼を言おう。
｢ありがとうございます、鉢屋先輩。
次はお化粧なんですが……えーと｣
私が道具に手をつけようとすると、鉢屋先輩に止められる。
鉢屋｢おっと、化粧は私がしてやる｣
｢いや、結構です！自分でやれます！｣
というか何故一人称が｢私｣になっているんだよ！
なんか気持ち悪い！
鉢屋｢いーや、私にやらせろ｣
｢絶対に変な風にするじゃん！｣
鉢屋｢するわけねぇだろ！｣
｢股間蹴りますよ!?｣
山本｢こらこら、二人とも落ち着いて。
ここは変装名人の鉢屋君に騙されたと思って化粧してもらったら？｣
｢シナ先生、なんか鉢屋先輩の味方してません…？｣
山本｢私も鉢屋君の化粧の腕前を見てみたいからね｣
本当の目的はそっちかよ！
鉢屋｢ほら、顔を出せ。まずは……｣
化粧は鉢屋先輩に任せることにした。
正直な話、鉢屋先輩を信じていなかったからどうなるかと思ったけど、予想よりかなりちゃんとしたメイクをしてくれた。
鉢屋｢最後は紅を塗るだけだ。
少し、顔を上げるぞ｣
クイッと顎を持って顔を近づける。
｢ん…………｣
流石に目を合わせながらは気まずいから目を閉じて、塗られるのを待つ。
鉢屋｢…ｯ………(コイツ、意外と…)｣
顔を顰め、少しだけ手が震えている鉢屋三郎。
唇の前で手を止めてしまい、中々塗って貰えない。
｢……早く塗ってくれないんですか？｣
鉢屋｢わ、分かってる！静かにしとけ！｣
そしてようやく化粧も終わり、鉢屋先輩もササッと女装をする。
お互いが準備完了し、やっと出発が出来る。
山本｢二人とも、気をつけて｣
前桵/鉢屋｢分かりました/はい｣
シナ先生に別れを告げ、町へ向かうのだった。
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風鈴(プロフ) - 雅さん» ( ᐛ )大丈夫だ。変なことはさせないし、健全の内容にする( ᐛ ) (6月12日 20時) (
レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 鉢屋三郎先輩と夢主さんが、××店に…？(° ◽︎ °;) (6月12日 20時) (レス) id: 674650cb8f (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - めろんぱんさん» コメントありがとうございます!!!続き頑張って作ります！ (5月20日 23時) (レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん - 続きください続きください続きください続きください続きください続きください続きください (5月20日 20時) (レス) @page30 id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - 雅さん» わかりました！リクエストありがとうございます！ (2023年4月29日 23時) (レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鈴 | 作成日時：2022年11月22日 0時
