111 鬼になる理由�� ページ15
しばらくしてやっと涙が止まった。
目の下が腫れるほど泣くのはとても久しぶりで転生前以来だ。
いつもだったら泣いた後でも苦しかったのに、今回は違った。
なんだろう、温かみというか落ち着くというか……自分でもよく分からない感覚だった。
私もやっと呂律がまともに動けるようになり、二人にお礼をする。
「二人とも、本当にありがとうございました。
そして、迷惑かけてすみません」
綾部「別に、僕がしたいからやっただけ」
立花「喜八郎の言う通りだ。気にするな。
それにお前が謝る必要は無い」
「……………ｯ」
この人達はいつまでも優しく、世話好きだ。
感謝してもしきれない人だ。
特に立花先輩は感謝しきってもしきれない。
立花先輩は私がここに来た時から優しかった。
優しい以外でも何回かはヤラしいことはされた事はあったけど。
でも、私の事を見た目とかで決めつけず、中身を見て接してくれた。
それが本当に嬉しかった。
だからと言って惚れはしないけど。
立花「また何かあったら言え。
その時は私がAも守るから」
「本当……ですか……？」
この言葉を私は受け入れてもいいのか……？
この言葉を信じてもいいのか……？
色んな思考が頭に駆け巡る。
立花「あぁ、約束する」
綾部「僕もまー君のこと守るから」
真剣な眼差しに嘘交じりのないはっきりした声、口調。
今までそういう言葉を信じられなかった私が自分で言うのもなんだが、ここまで期待をしてしまう程に心が惹かれた。
「綾部、立花先輩……ありがとうございm………」
私がお礼を言おうとした瞬間だった。
格子窓の隙間から謎のピンク色の煙が漂い、鼻を掠める。
何だこの……鼻を突き刺す…いや、劈くって言った方が妥当だろう。
脳まで刺激されていく匂いは……!?
綾部「何、この匂い……鼻が痛い……」
どうやら、綾部も私と同じことを思っていた。
だが、立花先輩は違った。
立花「何だ……この甘ったるい匂いは……」
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今回はここまでです。
「鬼になる理由」編は結構長いです。
後、三四話ぐらい続きます。
理解して読んでください(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
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風鈴(プロフ) - 雅さん» ( ᐛ )大丈夫だ。変なことはさせないし、健全の内容にする( ᐛ ) (6月12日 20時) (
レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 鉢屋三郎先輩と夢主さんが、××店に…？(° ◽︎ °;) (6月12日 20時) (レス) id: 674650cb8f (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - めろんぱんさん» コメントありがとうございます!!!続き頑張って作ります！ (5月20日 23時) (レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん - 続きください続きください続きください続きください続きください続きください続きください (5月20日 20時) (レス) @page30 id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - 雅さん» わかりました！リクエストありがとうございます！ (2023年4月29日 23時) (レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鈴 | 作成日時：2022年11月22日 0時
