66 綾部からのお礼 ページ20
綾部「……っ」
少しムスッとした顔をしながら口篭る。
そして、ようやく口が開いた。
だが、私にとっては予想外の事だった。
綾部「……さっきは…………あり、がとう…」
「……えっ」
絶対この人から私に対して言わないだろうと思っていた言葉を言われて、思わず思った事が漏れてしまった。
それを見ていた周りの作法委員も少し、驚いていた。
立花先輩もよくやったと言わんばかりの表情をしている。
「……………………ｯ」
少し間が空いて、私が返事をしようとした瞬間に涙が出てきてしまった。
それを見た綾部は少しだけ、顔の表情が変わった。
「……ごめん、お礼を言われるのあんまないから……つい、嬉しくって……」
綾部「ｯ………………」
「こちらこそ、お礼を言ってくれてありがとう！」
あまりの嬉しさに、思わず笑顔で言ってしまった。
綾部「………………ん」
お礼言うと綾部はテッ子ちゃんを持ってどっかに行ってしまった。
そのすれ違いで神崎左門がすごいスピードでこちらに向かってきた。
神崎「前桵先輩は何処だー！」
「えっ、私？」
どうやら私に用があるようだ。
あっ、ダジャレじゃないからね。
神崎「あっ、前桵先輩！少し、いいですか？」
と、声をかけられるが
「……神崎、俺はこっちだ。
何処向いて話してるんだ？」
神崎「あっ、すみません！
決断力のある方向音痴なので〜」
「はぁ……で、要件は？」
神崎「お手伝いをして欲しいことがありまして、どうしても前桵先輩ではないと……」
と、か細い声で言われたのだ。
そんな風に言われたら断ることも出来ない。
「分かった、そのお手伝いに協力する。
けど、俺は今……」
と、立花先輩の顔を見ながら言う。
すると、立花先輩は「やれやれ」という顔をして
立花「A、ここまで手伝ってくれて感謝する。
後は、我々作法委員がやる。だから、行ってこい」
と、言ってくれた。
「……はい！あっ、これお借りしますね」
私が笑顔で返事をして、そこら辺にあった縄を取り、神崎の腹と自分の腹に巻き付けた。
神崎「それでは、僕に着いてきてください！
いざ、会計室へ！こっちだー！」
「えっ、会計室？ってｳﾜｯ!」
順位が着きましたぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
ありがとうございますぅぅぅ!!!!!!
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クリスタルウエハース(プロフ) - 雅さん» ありがとうございます！萌香の過去と前桵ちゃんの過去はいつか投稿する予定にしております！ (2022年11月14日 9時) (
レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - もう一人の転生者の人物内容はヤバイのかもしれませんけど、私は夢主＜前桵＞さんを信じます🙏『もう一人の転生者編』のお話も気になりますんで(笑) (2022年11月13日 10時) (レス) @page45 id: 1c0ab7b783 (このIDを非表示/違反報告)
クリスタルウエハース(プロフ) - 零さん» ありがとうございます‼️ (2022年11月4日 22時) (レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年11月4日 21時) (レス) @page44 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 一体どうなるのかが、私気になりますけど！！続きが😓💦 (2022年10月12日 17時) (レス) id: 8f6b911d5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鈴 | 作成日時：2022年1月19日 0時
