KZという存在 ページ2
「Aちゃん、集合だってぇ」
いつもは下ネタばかり言っていて、こんなことはしないのに、KZの前で少しでも良く見られたいのか、目一杯、上目遣いをしてワザとらしくスカートの裾を引っ張ってくる同学年の子。
チラチラと若武くんたちのことを見ている。
猫の被り具合がすごいな。
A「あ、うん・・・。分かった」
若干、引きつつも返事を返す。
A「じゃ、また秀明でね。今日はありがとう」
若武くんたちと別れて、直ぐに先輩たちの元へ集合する。
すると、ヒソヒソと声が聞こえてきた。
「あ、やっと着た。KZと何話してたのかな?」
「どうせ彼氏が見に来てくれたとかでしょ。でも、特に可愛いわけでもないのに、よく彼氏が出来たよね。あんな顔でKZを彼氏に出来るなら、私にも出来ちゃったりして」
「衣装とか全然似合ってないよね。浜田のダンス部って、結構、顔の偏差値高いじゃん?レベルが落ちるっての」
「Aはスポーツ系の顔だからだよ。ヒップホップとかしたら絶対、カッコいい!」
はぁ・・・また顔の話か。
こうも言われると、ちょっとコンプレックスになってくる。
気にしないことがベストなんだろうけど、私だって年頃の女の子。
しかも先輩から目をつけられてる感じみたいだし、なんだか嫌だな・・・。
少し落ち込んだ気分のまま秀明へ向かう。
授業の半ばまで、どんよりとした気分でいたんだけど、隣の席に座っていた黒木くんが、私を幸せにしてくれることを言ってくれた。
黒木「寿。急で悪いんだけどさ、今日カフェテリアに集合」
え!?
カフェテリアに集合と聞いた瞬間、私は目を輝かせた。
それは、何か事件が起きて探偵チームKZ始動って事だもの!
やった!
A「すぐ用意する」
私は机の上に広げていた教科書をパパッと片付けて、黒木くんと一緒にカフェテリアへ。
アーヤがまだだったから、皆で雑談しながら待っていると、ポケットに入れていたスマホが鳴った。
画面を見ると、そこには「ベルモット」と表示されていて、ヒヤッとしたけど顔には出さず、笑顔を作って言った。
A「ごめん。ちょっと出てくる」
若武「今かよ。早く帰ってこいよ」
私は走って、人気のない非常階段の方へ行って電話に出る。
ベルモット「Hi.Kitty.貴方のおかげで無事、日本に来日出来たわ。元気にしてた?」
A「うん。作戦は順調に進んでるの?」
ベルモット「恐ろしいくらい順調よ。日本の公安って、案外、ズボラなのね」
そう言って、ベルモットはフフフッと笑った。
81人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーちゃん - こはるさん» わぁ…私なんかに返信してくれてありがとうございます!あらま…気を付けてくださいね。こはるさんに比べたら面白くないと思いますけどありがとうございます! (2019年6月8日 14時) (レス) id: 970b43e0b6 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - ゆーちゃんさん» ありがとうございます!更新、本当に頑張ります!体と言えば、今、両肩痛めてる・・・。読んでみますね! (2019年6月8日 7時) (レス) id: 82c9dbcfd6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん - こはるさんのkzシリーズ大好きです!これからもどんどん更新してってほしいです!これを読んで毎日頑張れます!こはるさんも体に気を付けながら頑張ってください!私もkzの話を書いてるんでよかったらみてください!ゆーちゃんで出てくると思うので笑(←鬱陶しいですね) (2019年6月6日 22時) (レス) id: 970b43e0b6 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - こっちゃんさん» うわぁああ!ありがとうございます(号泣)確かに忙しい・・・内容は完結まで考えてるけど、書けてない・・・。なるべく早く更新しますね! (2019年6月2日 22時) (レス) id: 82c9dbcfd6 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん - この作品にはまって、更新されてないか毎日確認に来てます(笑)そして何度もシリーズの最初から読み直してます(笑)忙しかったりするとは思いますが更新頑張ってください! (2019年6月2日 19時) (レス) id: 31c39889d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こはる | 作成日時:2019年5月18日 14時