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作戦 ページ7

A「後ろからついてきてるのは16人。この先の信号で待ち伏せされてるなら十字路で別れた方がいいよ。十字路を過ぎたら曲がり角がないから、はさみうちされて、交戦しないといけなくなる。それを避けるためにも十字路で一斉に走る」


私がそう言うと若武くんが言った。


若武「それもいいが、最近ハデな喧嘩やってない。1人で4、5人倒せば、何とかなるじゃん。やっちまおうぜ」


わ、若武くん・・・。


どうやら若武くんは喧嘩っぱやいようだ。


うちのグループには入れてあげられないな。


そんなことを思いながら私は言った。


A「それもいいかもしれないけど、若武くんが勝てる保証はないよ。普通の喧嘩じゃないんだから」


若武「何だと。俺が弱いって言いたいのか!?」


A「そうじゃなくて、立花さんもいるんだよ。いざって時に庇ってあげられる保証はない」


私がそう言うと若武くんはガッカリとした顔をした。


若武「ああ、こいつがいたんだっけ・・・」


若武くんがそう言った後、小塚くんも言った。


小塚「悪いけど、僕も数に入れないでよ。戦闘は出来ないからね。速くも走れないし」


そう言うと若武くんはさらにガッカリというような顔をした。


若武くんって顔に出やすいんだな。


すると上杉くんが溜息をついて言った。


上杉「ここは、やっぱ寿が提案した、逃げだろ。他に手がねーよ、くっそ」


上杉くんも交戦したかったようだ。


上杉くんも喧嘩っぱやいのかな・・・?


というより、ここにいるみんなは喧嘩っぱやいのかも。


だとしたら黒木くんもだったりして・・・。


若武くんが静かに口を開く。


若武「それでいこう。黒木、アーヤを頼む」


若武くんはそう言ったが黒木くんは断った。


黒木「俺はパス。他の奴に頼めよ。俺は1人じゃないとヤバイからさ。もしコイツらがコンビニ脇で煙草やってた兄チャンたちだったら、狙ってるのは俺だから。皆を巻き込みたくないから、俺は単体にしといて。それにアーヤも寿も、狙われてる可能性あるよ」


確かに。


もしコンビニ脇で煙草やってた奴らなら有り得るかも。


そのグループが私がボコボコにしたグループなら尚更だな。


若武くんは頷いた。


若武「じゃ上杉、アーヤを連れてって。小塚は俺と来い。寿もだ」


私は若武くんについていくことになった。


本当は1人でも良かったけど若武くんと小塚くんのことも心配。


小塚くんは戦闘出来ないからもちろん、若武くんは喧嘩っぱやいから私がブレーキ役になろうと思った。


そして十字路に着いた時、私たちは一斉に走り出した。

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作品ジャンル:ミステリー
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こはる(プロフ) - 吹雪姫さん» 頑張ります! (2019年6月11日 9時) (レス) id: 8ad13e5dce (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 頑張ってください! (2019年6月10日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 仮名杜竜桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年3月12日 0時) (レス) id: ad15b439ce (このIDを非表示/違反報告)
仮名杜竜桜(プロフ) - とっても面白いです。主人公ちゃんにはアーヤと友達になって守ってほしいです。更新頑張って下さい! (2019年3月11日 17時) (レス) id: e23b833ecf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こはる | 作成日時:2019年3月10日 15時

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