GAME START……。 ページ8
美門「地震だ!」
私達はいっせいに、机の下に潜る。
潜っている最中に、パッと電気が消えて、辺りが真っ暗になった。
揺れは直ぐに収まって、机の下から出た時、イリアンのスマホが鳴った。
イリアン「私だ。………爆発っ!?」
「「………!!」」
イリアン「ああ。分かった」
イリアンはスマホを切って、私達を見回した。
イリアン「下の階で爆発が起こったらしい。電源室だ」
電源室っ!?
「組織のやり方よ。逃げ道を無くすために、エレベーターを使えなく……いや、展望台エレベーターは別電源だったはず」
今度は、母が電話をかける。
「パパッ!展望台エレベーターは別電源だったわよね!?」
「ああ。だから、今それで避難してもらってる。ママ達も、警備の人達が来たら、それに乗って避難して」
「分かった」
私達は警備の人達が迎えに来るのを待った。
「奥様!お嬢様!ご無事ですか!?」
警備員が控え室のドアをガチャッと開けて、中に入ってきた。
懐中電灯の明かりが、母を照らす。
「皆、無事よ」
「良かった。では、エレベーターの方へ、御案内します」
私達は、控室から出て、エレベーターの方へ向かった。
しかし、エレベーターの前は沢山の人でごった返している。
七鬼「これじゃ、避難が間に合わないっ!」
「では、男性の方は、非常階段を使ってください!!」
警備員が呼びかけると、男性達はいっせいに非常階段の方へ向かった。
「ああ…何で爆発なんか…」
「寿家の警備はどうなってるの?」
ヒソヒソと声が聞こえる。
私のせいで………巻き込んでしまった。
自分は何て愚かなのだろう。
自然とまぶたが下にさがる。
もし…もし、ここで逃げ切れたとしても、次に見つかったら、また関係のない人達を巻き込んでしまう。
いっそのこと、此処で死んでしまえばいいのではないだろうか。
そうすれば、もう誰も巻き込まなくて済む………。
元からそうしようと思ってたし。
私は、そっと皆から離れた。
そして、非常階段の方へ向かう。
奴らのことだから、きっと私がエレベーターでなく非常階段を使うことぐらい、読んでいるはず____。
タッタッタッタ…と階段をおりていくうちに、明かりのついた階に辿り着いた。
連絡橋がある階だ。
このビルは2層になっていて、ビルとビルとの間は、2本の連絡橋で繋がっている。
ここから隣のビルに移って、避難する計画だったんだ。
でも、私は____。
非常口を出た瞬間、銃口を突きつけられた。
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?かなかな - すーーーっごくワクワクドキドキのシリーズでした!あと一つ、『KZの「ゼロ」番目は...。』で、君木君になってますが、『黒木君』なのでは? (2021年10月24日 10時) (レス) @page43 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
なゆりのお話(プロフ) - とても面白かったし、読んでてドキドキわくわく、楽しかったです!ありがとうございました^^* (2021年5月16日 15時) (レス) id: d020fb2c9a (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - すっごく面白かったです!最初は少しずつ読んでいたけど、だんだんハマっていって、直ぐに最終回まで来ました。コナンくんが入って来た時は驚きましたが、より一層面白さが増しましたね。私もこういう作品が作れたらなぁ、って思います。他の作品も頑張って下さい! (2021年2月5日 23時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - 読みました!!すごく面白かった!私は黒木君推しなので、夢主と結ばれて嬉しいです。他の作品も頑張ってください!! (2020年7月15日 14時) (レス) id: 16b103ae86 (このIDを非表示/違反報告)
みく - 奥様は取り扱い注意のセリフとか入っててよかった…感動しました! (2020年7月12日 20時) (レス) id: 0da8fcc3d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2020年1月9日 23時