鉄の雨 ページ26
ジン「見つけたぞ。キティ____」
A「………っ!!」
いよいよ。最終決戦。
私はヘリを睨みながら、コナン君に言った。
A「後は、頼んだわよ………」
そう言って、火の中に飛び込んでいった私。
黒木「寿っ!寿っ!」
黒木君の声が背中越しに聞こえたが、もう引き返せない。
私は瓦礫などの障害物を避けながら、出来るだけ皆から離れた場所へと走っていく。
ウォッカ「この動き…このフォルム…。間違いねぇっ!キティだっ!」
ババババババッと再び銃声音が響く。
ドスッ。
銃弾が四方八方から飛んでくる。
でも、弾が何処に当たってもいい。
ドスッ。
出来るだけ、遠くへ____。ヘリを皆に近づけないように____。
ねぇ、キュラソー。
貴方も、組織に殺される直前はこうだった?
貴方が東都水族館で、必死に観覧車を止めてくれた時の気持ち____今、分かったよ_。
キャンティ「キャッハハハハハ!!死になキティッ!!コルン、もっとやっちまいな」
コルン「わかった」
弾の数が増える。
くっそ…!これは、キツいぞ!!
死に物狂いで走る続けていると、階段を登ってきた疲労もあり、障害物に足を引っ掛け、そのままバランスを崩し、まだ建設中だった露天風呂の水風呂に落っこちてしまった。
ザッパァン!!と水音が銃声音と共に響く。
息が…出来ない………。
ウォッカ「キティの感知が消えました!」
幸いなことに、レーダーは熱感知識だったので、水に使った状態では反応しなかったようだ。
銃弾の雨が止んだので、私は水風呂から這い出て、息を整える。
A「はぁっ、はぁ…はぁっ、は……」
疲れた。もう無理かと思った。
少しの時間だったけど、とても長く感じた。
安心すると同時に、右肩と横腹に痛みが走る。
A「全部、避け切るのは……やっぱり、無理だよね…」
痛かったが、それは、自分が生きていることを証明できているみたいで、どこか安心する。
爆発まで、あと2分_。
早く。早く皆の所へ戻らなければ____。
171人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
?かなかな - すーーーっごくワクワクドキドキのシリーズでした!あと一つ、『KZの「ゼロ」番目は...。』で、君木君になってますが、『黒木君』なのでは? (2021年10月24日 10時) (レス) @page43 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
なゆりのお話(プロフ) - とても面白かったし、読んでてドキドキわくわく、楽しかったです!ありがとうございました^^* (2021年5月16日 15時) (レス) id: d020fb2c9a (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - すっごく面白かったです!最初は少しずつ読んでいたけど、だんだんハマっていって、直ぐに最終回まで来ました。コナンくんが入って来た時は驚きましたが、より一層面白さが増しましたね。私もこういう作品が作れたらなぁ、って思います。他の作品も頑張って下さい! (2021年2月5日 23時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - 読みました!!すごく面白かった!私は黒木君推しなので、夢主と結ばれて嬉しいです。他の作品も頑張ってください!! (2020年7月15日 14時) (レス) id: 16b103ae86 (このIDを非表示/違反報告)
みく - 奥様は取り扱い注意のセリフとか入っててよかった…感動しました! (2020年7月12日 20時) (レス) id: 0da8fcc3d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こはる | 作成日時:2020年1月9日 23時