消えかかる力 ページ4
あの大声を聞いた後から耳がおかしい。
いや、耳だけじゃない
いつもは色んな匂いがするのに
なぜか匂いも、音もしない
も、もしかして...？
そんな事を考えながら歩いている内に
私は足元をしっかりと見ていなかったせいか
ふらぁ
ココ「アクエルちゃん！！」
目の前にあった大きな穴に見事落っこちた
と思いきや
ガシッ
「あっ...」
本当に落ちる前にトリコが私の腕を掴み上げた
トリコ「アクエル？！大丈夫か？！」
「う、うん...平気」
レミン「アクエル...顔色悪いよ...」
レミンはとても心配そうな顔で私に近ずいて来た
小松「アクエルさん、無理しないで下さい！」
ユキナ「そうよアクエル、フグ鯨なら私達が変わりに取るから」
「い、嫌だ！私も絶対に行く！！」
せっかくここまで来たのに戻るなんて嫌だ！
何があってもぜぇぇったいに行くんだ！！
トリコ「相変わらず頑固な奴だな！」
ひょい
「ト、トリコ？」
トリコは背負っているバッグを降ろし、私をそのバッグと交換したのか、今度は私が背負われる
トリコ「行きてぇんだろ？」
「トリコ...ありがとう！！」
なんだかんだ言って、優しいじゃん！
トリコ「その代わりお前のフグ鯨貰うからな！」
ニシシと笑いながら舐めずり
「はぁぁ？！なら降りる！」
優しいって思ってた私が馬鹿だったわ
そっこう降りようとする私
トリコ「おーいおい、冗談だよ冗談！」
だがそれを許さないトリコ
「冗談も程がある！」
ユキナ「ところで、このバッグは誰が持っていくのかしら？まさか私じゃないよね？」
ユキナのにらみつける攻撃！
トリコの防御が下がった！
ココ「僕が持つよ…」
さっすが、空気読めるねココ！
レミン「サソリゴキブリよ！」
あっ！そんな奥まで覗き込むと落ちるよ！
トリコ「気をつけろ、そいつは毒液を飛ばすからな」
小松「ひっ！！」
まだ登って来てもないんだからそんなに怖がるなって...
ココ「僕が先に降りるから皆はここで待ってくれ」
あんなに沢山を相手に？！
ココが下まで付くとサソリゴキブリ達はココを囲み
攻撃しようとしたが、一斉に消えて行った
？！！
ココが何かした？！
でも...特に何もしてないけど...
ココ「降りてきていいよ！」
《レミン、何か見た？》
今は自分の目は頼りできない、ならレミンに聞けばいいんだ！レミンなら見ていたはず！
私はレミンにテレパシーで語りかけた
レミン《うん、肌色が変わっていた》
《変わっていた？》
レミン《紫色に変わっていたと思う》
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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作者名：コハナ | 作成日時：2019年2月10日 15時
