ポケモンとグルメ細胞『トリコ』Part 2 (ページ1)

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カメラ＆女性ページ1

「ねぇねぇ、君この耳本物なの？」

さわさわ
グイグイ

『ほ、本物だから引っ張らないで下さい！』

洞窟の中へ入ろうとしたら突然カメラを持った女性に捕まり、耳や尻尾をグイグイと引っ張られてしまったのだ。

お願いだから離してよ！

流石に頭にきたのでカメラを持っている腕にガぶりと噛んでやった｡

「痛っ！！」

その隙を得たアクエルはすぐさまにその女性から離れ
グルルルと唸り声を出す。

ココ「どうしたんだいアクエルちゃん？！」

後ろを振り向くとココとトリコが駆け付けて来ていた。

来るの遅いわ！

ツッコミを入れたかったが黙っておこう。

「トリコ！やっぱり来ると思ってた！」

え？さっき腕噛んでやったよね？
痛くないの？｡

アクエルはぽかーんとした顔でカメラを持った女性の背中を見つめていた。

「四天王ココ？！トリコとココのツーショットっててんこ盛りスクープ！」

なるほど、そういう訳かこの人間は"ニュース"と言うやらの仕事をしている者か。

ココ「やめてくれないか」

ん？

「すまないね、あまり取られるのは好きじゃなくて」

急に空気が重くなった。
トリコも黙り込んでしまっている。

私も、カメラ嫌いなんだよね。

小松「ティナさん、また一人で撮影ですか？」

そんな空気が重い中、小松がティナさんに質問をした。

小松らしいな。

思わず微笑んだ。

ユキナ「何ニヤニヤしてんのよ」

ビクッと体を跳ねながら隣に居たユキナの方へ体を向ける。

『いや...別にニヤニヤなんかしてないよ...？』

口笛をしながら微笑んでいた顔に汗が流れて来た。

レミン「相変わらず、嘘つくの下手くそー！」

ピョコっとアクエルの頭の上に乗っかりながらクスクスと笑うレミン｡

『だ・か・ら、ニヤニヤしてないって！』

レミンとユキナはクスクスとまたアクエルに対して微笑。

アクエルは無駄だと知ってても『違うってば！』と顔を赤らめているうちにトリコ達は洞窟の中へとズカズカと進んで行く。

トリコ「おーい、アクエル、早くしねーと置いてっちまうぞ！」

『あっ！置いて行くなー！！』

アクエルはレミンとユキナを両手で抱えながらトリコ達と元に洞窟の中へと入って行った。

小松「ティナさんが貸してくれたヘッドランプのおかげで暗闇もへっちゃらですよ！」

ティナ「撮影照明でも使える構成のタイプだからね、役に立って嬉しいわ！」

チラチラと小松のヘッドランプを見つめるアクエル。

小型カメラ...？