5話 ページ5
森の奥から聞こえてきた足音がだんだんと近づき大きくなっていく。
とっさに隠れようとするも見渡す限り木、木、木
なんで茂みの一つもないのさ！
いや、一つだけあっても不自然だけどさ
混乱して一人脳内ボケツッコミという阿呆らしい事をしていればどんどんと近づく足音
あ、これ。詰んだわ
「あ”？……」
木の向こうから現れたのは長身のイケメン
もう一度言おう。イケメンである
ただ……
「え、銀髪？？なにそれ染めてんの？今のご時世派手な色が流行ってのかね……？あ、でもあいつの白は地毛だしなぁ……というか髪なっが？！長くない？邪魔じゃない？？というかせっかく真っ黒な服着てるのに銀髪のせいで悪目立ちするでしょあt」
「うるせぇ」
つい怒涛の質問攻めをしていた私の言葉を遮ったのは少し低めの声と
「てめぇ……何モンだ。下手な動きしてみろ……即座に首から下とお別れできるぜぇ……？」
首にあてられた 彼の腕についている銀色の塊
おそらく、剣
「え、あ…」
そっと下を盗み見ればキラリと光るそれはあきらかにいい切れ味ですよねありがとうございます。とでも言いたくなるくらい美しかった
本当に綺麗な剣って自分の顔が映るんだ…とどこか他人事のように考えていれば、彼は私を睨みつける
この人視線だけで人殺れるよね絶対！！と思っていると男はゆっくり口を開く
「お前は、ミルフィオーレのもんか」
…………は？
「ミルフィーユ？？お菓子？？」
「ミ・ル・フィ・オ・ー・レだ！」
ああ、ミルフィオーレか……てっきりミルフィーユかと思った
「そのミルフィーユだかミルフィオーレだかなんか知らないけど私は」
白蘭の……と続けようとした言葉は別の音によって遮られた
「おい、そっちにいたか」
「いや、そちらは」
「こちらも見つからなかった」
明らかに私を探しているであろう声
はっきり聞き取れると言うことはそれだけ近くにいるということで……
「こんな所にまだのこってやがったのか…」
しかし、銀髪の男が発したのは予想していなかった言葉
男は私の首から剣をどけるとニヤリと笑う
それはさながら獲物を目の前にした猛獣のようで私の体に鳥肌が立つ。
「てめぇの話はあとだ…まずは周りのハエを始末しないとなぁ……」
逃げるなよと獰猛な目で私を一瞥した後、男は白服の奴らの方へと体を向けた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウル(プロフ) - 夢主のツッコミが面白かったです（笑）更新楽しみに待ってます♪頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年2月28日 6時) (
レス) id: 75f8ff5602 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - とても面白いです！やっぱり白蘭良いですね！更新楽しみに待ってます♪ (2015年6月25日 6時) (レス) id: 41fdcc7681 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀&ゆうだい x他1人 | 作成日時：2015年4月25日 19時
