４話 ページ4
扉に耳を当ててみても足音などは聞こえない
監視はいないだろう
私はゆっくりと扉であるだろう壁を横に軽くスライドさせてみた
「うわぁ…」
本当に今の時代は画期的だ
音もたてずに扉が開いた。
部屋から出てみると廊下の床も壁も白…どんだけ白好きなんだよ白蘭
そんなツッコミはいいとして、白蘭に見つかる前に外に出てしまおう
見つかったら「ダメじゃないか…僕の側からいなくなるなんて」とか言われそう。
「ここ広すぎだろ〜」
なんて嘆いてると少し急ぎ足でこっちに向かってくる足音が聞こえてくる。
そして数人の男の声が聞こえてきた
男１「特徴は黒の長髪だ！早く見つけるぞ！！」
男２「見つからなかったら白蘭様に見捨てられる…」
白蘭様？
白蘭ってお偉いさんなの？
社長だったりして…
「いや〜ないな」
男１「いたぞ！食堂だ！！」
「げ…っ」
これって捕まったらヤバい？
…よね。
私は重い足を無理矢理動かしながら走った。
様々な障害物を使い白い服を着た男達から逃げて
何度も階段を降りて疲れが出始めた頃…
「外だ！」
裏口であろうドアを開けると眩しい日が目に入り、手で日光を妨げ目を細目る
やっと外に出られたんだ…！
男３「A様を今すぐ捕まえろ！」
「やばっ」
今は外を堪能してる暇はない
ここから走って逃げなければ捕まってあの部屋に閉じ込められる
「あの部屋に戻るのなんて懲り懲りだっつーの！！」
私はひたすら走り続けた
街の人に変な目で見られても足を止めずに走り続ける
あ、でも喉が乾いたら飲食店に寄って水もらったよ？
人間って水がないと力も出ないって本当だったみたいだよお母さん…
「あれ？お父さんとお母さんって今何してるんだろ…ま、いっか」
今は逃げることが大事だよね
ごめんお父さんお母さん
私は自分の命が一番大切なんだ！
だって人間だもの！！
…なんてふざけてると辺りはだんだん暗くなっていて
周りは木がたくさん立っている
「あちゃ〜…森に入っちゃったか」
でもここまで来れば白い奴等は追ってこないだろう
もう少し進んで野宿するのが妥当かな
「って…寝袋ないやーん！」
大声でノリツッコミしても声が響いて虚しく消えていくだけ
だんだん心寂しくなってきた
「うぅ…誰か連れてけばよかった」
つい出てしまった弱音
自分はこんなに寂しがり屋だったか？と思っていると
「！」
森の奥の方から草を避けて歩く音が聞こえた。
これ…ピンチ？
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ウル(プロフ) - 夢主のツッコミが面白かったです（笑）更新楽しみに待ってます♪頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年2月28日 6時) (
レス) id: 75f8ff5602 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - とても面白いです！やっぱり白蘭良いですね！更新楽しみに待ってます♪ (2015年6月25日 6時) (レス) id: 41fdcc7681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀&ゆうだい x他1人 | 作成日時：2015年4月25日 19時
