2話 ページ2
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白い空間にいた頃とは違う感覚
なんだか体がやけに重く感じる
それに目を閉じてても光を照らされてる感じがして目が痛い
ん？
……痛い？
「お？」
目を開けると真っ白の空間に私はいた。
言い方に語弊があるか…真っ白と言っても、何もない空間ではなく
ただ部屋の壁紙も家具も真っ白なだけだ
ベッドやソファやテーブル…自分の周りに物が置いてあって感動しかしなかった
「あー…憩いの場だなここは」
…全部真っ白だけど。
誰の趣味だこれは
それよりここは何処だろう？
確実なのは私の家ではない。
私の家の家具は殆どがモノクロだ
謎だけが増えるな
そう思いながら、私は自分の黒い髪を毛先だけつまむ
「髪伸びたな〜
痛んでないのが凄い」
そう言いながら重くだるい体を起こし部屋を一通り歩いてみると気付いた点が一つ
「ビル建ちすぎじゃない？」
私は異次元に来たのかもしれない。
こんなテレビで流れてた未来像が現実になるなんて…ないない。
「そっか！私は異次元に来られたのか！
さすが選ばれし者だな！」
一人でドヤ顔をするのは虚しくなるが誰も来ないのが悪い
誰かツッコミをください。
それか便乗して！！
「はぁ…これはこれで暇」
だって誰もいないんだもん
ずっと一人だったから目が覚めたときは誰かいてほしかった
「お腹空いたよ〜…」
消え入るような声で嘆いてみる
？「食べる？」
「あー、ありがと……う？」
後ろから渡されたのはマシュマロ
こんなんじゃお腹は満たされない…なんて言いたい訳じゃない。
お腹空いた時にマシュマロを渡してくるのはアイツだけだ…
私の幼馴染みでマシュマロをマシマロと言う変人
「…白蘭？」
白蘭「ピンポーン♪ おはようA」
白蘭だ。
でも私が知ってる白蘭は幼くて目がパッチリして可愛かったはず…
「白蘭…老けた？」
白蘭「はは！酷いなぁ…Aは綺麗になったね」
そう言い私を鏡の前に立たせる
その鏡を見て驚き目を見開いてしまった
「誰だこれ」
白蘭「Aに決まってるじゃないか
A、君はね……この９年間ずーっと眠ってたんだ」
９年間…？
白蘭「君を待ってたよ♪
もう離さない………絶対に」
「…っ」
抱きしめながら私に言った言葉は
心暖まる“おかえり”ではなく
気持ち悪くて鳥肌が立つ“もう離さない”と縛るような言葉だった
白蘭…あんた私の知ってる白蘭じゃないよ
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ウル(プロフ) - 夢主のツッコミが面白かったです（笑）更新楽しみに待ってます♪頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年2月28日 6時) (
レス) id: 75f8ff5602 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - とても面白いです！やっぱり白蘭良いですね！更新楽しみに待ってます♪ (2015年6月25日 6時) (レス) id: 41fdcc7681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀&ゆうだい x他1人 | 作成日時：2015年4月25日 19時
