転校少女の行き先は【妖怪学園Y 高等部編】 (ページ8)

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1話　嵐の始まりページ8

ー数時間後

『やっとついた～...』

ライム「お疲れ様。少し休憩したいところだけど...時間も時間だし、そっそく動き出した方が良さそうだね」

『ですね。まずは...』

ライム「学園長への交渉だね。計画通りに、よろしくね」

『はい』

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［その頃のYSPクラブの部室］

マタロウを除いた1年組と、2年ののチアキ、そしてバケーラとゴロミが部室に集まっていた。

マタロウ「ジンペイ君～！大変だぁ～！！；」

そのゆったりとした空気を壊すように、玉ねぎ頭の男子が扉を大袈裟にあける。

ジンペイ「なんだよ？」

マタロウ「学校に来る途中、ジンペイ君を見たんだ！！」

マタロウ「違うんだよ！ジンペイ君に似てるけど、ジンペイ君じゃない別の人を見たんだよ！！」
　
ジンペイ「何？」

マタロウは焦りながらも、先程のあった出来事を話していた。
　
ー回想

マタロウ「やばいよやばいよ～！遅刻だよ～！なんで皆僕を起こしてくれないんだよ...」
　「....ん？」

開きっぱなしだった口をとめると、ジンペイらしき少年がマタロウの視界に入った。

マタロウ「お～い！ジンペイk＿って...ええっ！？」

マタロウは驚愕の声をあげた。それもそうだ。

そのジンペイだと思っていた人物は、全くの別人だということに気づいたからだ
。
更に隣を見ると、緑色の猫妖怪と少し背の高い2つ縛りの少女がいる。

マタロウ「よく見るとジンペイ君じゃない！それに二匹の怨霊？らしきものと...この距離からでも輝きを放つ少女が！！」

￣
マタロウ「あれはきっと、ジンペイ君の"ドッペルゲンガー"ってやつだよ！」

ジンペイ「ド、ドドド、ガー？ってなんだよ？」

ドッペルゲンガーを知らないジンペイのために、マタロウはさっと説明をする。

マタロウ「ドッペルゲンガー！出会ったら死ぬと言われている自分の分身のことだよ！」