story2020 ページ21
.
不安そうな…
ちょっと恥ずかしそうな。
.
そんな顔でボソっと呟いて。
Aは俯いたままケーキをパクついた。
.
そんなAを横目に見ながら
オレもオムライスをパクついた
.
……。
.
変な沈黙の後…
「不安になることないのにね…あはw」って
Aが取り繕うように言い…
.
オレは最後の1口を口に入れた。
…。
何度となくこういう話をし…
その都度裏切られるようなことを
繰り返してきたオレら。
.
Aが不安がるのは当たり前だ。
.
それでも…今はこうしてそばにいて。
Aの隣で幸せな時間を過ごしてるんだから…
出来ればそばで
笑っていて欲しい。
.
そんな思いでAを見つめると
「…ぷっw」って。
.
A「やだ…口に入れすぎw」
貴久「なんれわらふぅんらよ…」
A「飲み込んでから話してwあははw」
.
「フグみたいーーw」ってAはケラケラw
つられてオレもw
.
雰囲気も良くなったとこで
.
貴久「ケーキ。ちょーだい」
A「えぇー!!オムライス食べたばっかり…」
貴久「え?別に食えるよ??」
.
A「太るよ??」
貴久「うるさいよ??」
A「お腹パンパンじゃない?」
貴久「いいから食べさせろってばw」
.
ケーキくらい余裕。
.
オムライス…ちょっと足りないくらいだし。
.
車で全部食べ終えて。
.
Aは「はい♪」ってオレに指輪を渡した
細い指をオレに差し出し…
.
「…はめて//」
…ちょっとうつむき加減で
可愛くおねだり。
.
一瞬迷ったけど…
ちゃんとAの左手をとり。
オレは薬指にそっと指輪をはめ…
.
オデコにチュ♪…って。
.
貴久「帰ろっか//」
A「…うん//」
.
オレはあえて何も言わなかった。
.
誓いの言葉は何度も言うもんじゃないし…
プロポーズはもうしたから。
.
きっとAはわかってくれてる。
.
指を絡ませ…
車を走らせる。
.
Aは…
オレの腕に頭を傾け。
「スキ…//」って言って。
静かに目を閉じた。
.
156人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Milk-T | 作成日時:2019年10月3日 21時