story1807＊JUN.M ページ7
松本潤side…
松本「さて…支度しよ」
A「…じゃ私が後片付けします」
腕の中からｽﾙﾘと抜け出しﾊﾞｯｸの中にお金をしまい、鼻歌を歌いながらAは後片付けを始めた
今日は抱きしめても怒らないし機嫌がいい。
体調も良さそう。
.
ふと…Aのﾊﾞｯｸから1枚の紙が見えた
それを手に取ると
《妊娠届出書》と太字で書いてあった。
それともう一枚。
《母子手帳交付について》。
…母子手帳…。
A「松本さん。」
松本「ぅわ…‼」
.
ﾋﾞｯｸﾘした…!!
振り向くとAが不思議そうな顔をしていて
｢あぁ、それ…w」ってｸｽｸｽ笑う。
.
A｢次の検診までに貰っておいてねって言われた」
松本｢次の検診？いつ？」
A｢えっとね…6月22日」
．
あ…そうだ。
どうしても平日は早退しなきゃ行けないから
土曜日がいいって言い出して。
大野が｢土曜日でもいいよ」って言ってくれたから土曜日の午前にしたんだっけw
.
松本｢じゃぁその前までに受け取らないとな。」
A｢…。」
松本｢A？」
A｢…あのね。私…それまでに貴久に
ちゃんと話そうと思ってる」
．
松本｢…増田に？」
A｢この子のお父さんは貴久で。
母子手帳…もらう前に。ちゃんと話をしておこうと思うの…。」
.
突然 現実に引き戻された感じがした。
わかっていたことだけど
当たり前のことなんだけど
どうしても増田に話して欲しくない。
．
松本｢…増田に話して何になる？
お前の両親みたいに反対されたらどうなる？」
A｢…でももう。
隠してるのが辛いの」
.
松本｢辛い？」
A｢貴久は赤ちゃんがいることを知らないのに
いつも私のお腹を撫でてくれるの。
嬉しくって幸せなのに…
隠していなくちゃいけないことが辛いの」
．
松本｢A…」
A｢貴久ならきっと喜んでくれる。
なんかそんな気がするの。」
.
多分…とか。
きっと…とか。
そんな期待は裏切られた時に大きなﾀﾞﾒ-ｼﾞになる。
．
Aは両親に反対されて辛い思いしたはずなのに
そんなことを忘れたかのように
増田に甘えようとしていることが許せなかった。
．
．
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作者名：Milk-T
| 作成日時：2017年11月30日 20時
