小悪魔☆ハニーvol.38《T.MASUDA》 (ページ3)

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主任「ｵﾚ、温泉とか好きでさ。ﾊﾞﾗ園の足湯とか。たまたま思っただけだし…」

…は？

主任「ｿﾌﾄｸﾘ-ﾑとか。女子向けのもん、好きだし w」

新人ｸﾝ「え？…ひょっとして主任のｱｲﾃﾞｱなんですか？」

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え？

ちょっとまって？

違う違う。

そのｱｲﾃﾞｱは全てAと話をして…

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部長「なんだ、ｷﾐも企画に参加していたとは知らなかったな。」

専務「縁の下の力持ちって、お前みたいな男だなぁ。…謙虚でよろしい w」

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嘘だろ？

「いやいや w」なんて謙遜しながら注がれたお酒を飲む主任

一体あんたが何をした？

そう言ってやりたくても上手く説明ができない

ふざけんな…。

それはあんたの企画じゃない。

ｸﾋﾞ突っ込むなってｵﾚに言ったじゃねーか…。

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要領のいい大人のｽﾞﾙさ。
そんなことも今回知った。

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なんかすげー微妙な気持ち。
横取りされた気分…

逆にﾃﾝｼｮﾝ上がった主任は「そろそろ二次会いくよー♪」ってｶﾗｵｹに行く提案をした。

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ｶﾗｵｹで盛り上がる中…小山に「増田さん、Aちゃんに電話した？」って言われて慌てたｵﾚ。

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そうだった、完全に忘れてた。

A…‼

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慌てて部屋を抜け、隣の部屋でｽﾏﾎ確認して冷や汗。

…やっちゃった。

AからLINEが入ってた。

A【貴久お帰りなさい。今お家に着いたよ】

A【まだ帰ってこない？何時に帰ってくるの？】

A【貴久…待ってていいの？】

…。

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小林さんに聞いた話とか…

仕事のこととか…

主任のこととか…

理由はどうであれAに連絡することをすっかり忘れてたｵﾚ。

すぐにAに連絡しようとして、もう一通ﾒ-ﾙが来ていることにも気がついた。

相手はAのお母さん。

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Aﾏﾏ【Aの判断に任せます。】

あれ？

…それだけ？

いつものAのお母さんらしくない返事。
どことなく冷たいというか他人事というか…
いつもと違う雰囲気。

…じゃなくて。
Aに電話‼

…でも全然出てはくれなくて。

完全に怒らせちゃった…と

ｵﾚはﾄﾞｷﾄﾞｷしていた。