小悪魔☆ハニーvol.27《T.MASUDA》

story1288 ページ38

手越「…ﾐﾕｷ。何も言わなかったの？」









．





手越は自分の彼女のﾐﾕｷさんが
Aの事を教えなかった事を不思議そうに聞いた。









.






ｵﾚは「急用が出来たから帰ったって…そう言われたよ」って。ｶﾊﾞﾝを渡された事を伝えた。









入院中…よく怒られたこととw
お世話になった事の御礼を伝えて欲しいと言うと




.



手越「ｵﾚら…ｹﾝｶしちゃってさw
今、絶交中なんだよねー。」






．




手越はあっけらかんと笑う。
…でもｵﾚは知ってる。


ﾐﾕｷさんは。
内科の千葉先生と来年結婚するらしい…







．





手越「…週末。ﾐﾕｷの仕事…終わったら伝えておくよ。なんか口実もらったみたいで…ありがと。」

増田「うん。」








．




…手越は意外と彼女を大切にしてると思ってる。
ﾁｬﾗいけど…ﾐﾕｷさんに甘えながら。
すごく楽しそうに恋愛してて…

他の女の子ともよく遊んでるけど。
彼女はﾐﾕｷさん。なんだよね。






．





心の中で「手越頑張れ」って思いつつ
やっぱり千葉先生との事は伝えられなかった。


当人同士の問題。
ﾐﾕｷさんだって…ずっと内緒ってわけにはいかない









．




ﾀｲﾐﾝｸﾞを見て。
自分の口から話すんだろうな…





ｵﾚだって又聞き。だからｵﾚから言う事じゃない。







．



.







その日の夜。
久々にｱｲﾂの家に行った。









．




別に呼ばれたわけじゃない。
ただ…

この前言ってた子供の写真があるのかどうか
それを聞きにきた。









．







仕事帰りのまま。
ｲﾝﾀ-ﾌｫﾝを押して…

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀと音がすると「やーん。待ってたよ…って。増田くん⁇」と…









．




希「え？嘘…増田くん。
あれ、今日連絡…えと」

増田「…なんか来ちゃまずかったのか？」






．







希「ううん。そんなことあるわけない♪
あがってー…」









．



背中を押されて。
「ちょっとﾄｲﾚ♪」と。

ｹ-ﾀｲ片手にﾄｲﾚに入った。







.





…変なの。









それにしてもお腹すいた。
なんか食べるもんねーかな…









.




希「ごめん。お待たせ…」

増田「お腹すいたんだけど…食べるもんある？」





.








希「ん…と…。買い物行ってなくて。
ｶｯﾌﾟ麺ならあるw」

増田「他は？冷蔵庫は？」







手をかけると「あー…なんもないからっ‼」って。
行った時にはもう冷蔵庫を開けていた。

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