依存相手に選ばれました.8【紫】

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結局、うちで夕飯を食べた

海以来、全員で買い物に行った


みんなは夕飯後、お酒を飲んで潰れた

なーくんも今日は早々にお酒を飲んで眠ってしまい、今起きてるのは私と莉犬くんとジェルくんだけになった


赤「俺が知る限り、いっちばん穏やかな顔で寝てる」

橙「俺たちがいる時はAちゃんと居ても警戒心残ってたからなぁ」

「そうなんですか？」

橙「そうやで
俺たちが声掛けて起きなかったことないやん？」

「…そうかも」

橙「Aちゃんだけやで、なーくんを寝坊させられるの」

「嬉しいようで、あんまり嬉しくないような…ww」

橙「褒め言葉としてうけとっといてや」

「分かりました」

赤「にしても、サインそんなに嬉しかったのかな」

「…なーくんは、自分の依存体質がメンバーの負担になってるって思ってるんですよ」

橙「そんなことないのに…」

「皆さんが負担なんて思ってないって、わかってても考えざるを得ないんですよ
依存体質を変えられないから、早く安定したいが本音です」

赤「その言い方だと、なーくんのAちゃんに対する気持ちを否定してるみたいに聞こえて俺はいや」

「もし、なーくんに私を想う気持ちがなかったとします
それで例え、私がなーくんを好きだったとしてもみんなは結婚を認めない」

橙「そうやね
なーくんには幸せになって欲しいから、自分の気持ちが伴わない結婚はして欲しくない」

「それもなーくんは理解してます
だからサインという形で祝福を貰えて、認められた気がして少し肩の力が抜けたのかもしれないです」

赤「それって…」

「はい
皆さんからのサインは私にとってなーくんの気持ちが客観的に見ても私に向いてるっていう安心に繋がる
だから、サインはメンバーじゃなきゃダメだったんです
私となーくんが嬉しい理由はちょっと違うけど、終着点は一緒だったんです」

橙「なるほどなぁ…」

赤「策士同士って感じかな」

「…どういう意味ですか？」

赤「お互いが納得出来て、最大限の利益が得られる方法を常に考えてる」

「私は最大限の利益はなーくんに
そのお零れが貰えれば嬉しいかな程度です」

橙「なーくんも一緒
最大限の利益をAちゃんに
せやから、2人はお互いに利益のあることを選択する」

赤「Aちゃんの思いも理解した上で、なーくんは俺たちがサインしたのを喜んでるよ」


まるでそうだと言わんばかりに私を抱きしめる寝てるなーくんの腕に力が入った

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