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ななもりside

お昼少し前にご飯をもってジェルくんがお見舞いに来た

Aのそばにいるからご飯を食べてきていいという言葉に、朝食べたよって笑ったらご飯と一緒に病室を追い出された


仕方なく、再びご飯を食べながら連絡を確認するとお義母さんから電話が来ていて折り返すと、高速の事故渋滞に捕まったらしく着くのは午後になると言っていた

命に別状ないから安心して気を付けてきてくださいと伝えて、俺は病室に戻った

そしたら中から話し声が聞こえて、もう午後だしメンバーかな…なんて思って、中に入るとそこにいたのは全く予想してなかった人だった


仙「久しぶりだね、颯真くん」

紫「…お久しぶりです」


なんで、ここにいるんだ

俺はメンバー、女子会、会社、Aの家族にしか連絡してない

Aの家族からこの人に連絡がいくとは思えない


仙「ちょっと、話があるんだけどいいかな?」


前回から、何にも変わってないニコニコした表情に俺は寒気を覚えた


紫「…じぇ…直哉くん、Aのことお願いしていい?」

橙「ええけど…」


戸惑った様子のジェルくんを残して、俺は横水さんと再び病室を出た

Aの病室からさほど離れていない中庭に出ると、彼はこっちを振り向いた


仙「君を庇ってAは怪我したんだってね」

紫「…なんで知ってるんですか?
それにAの家族すら到着してないのに…どうしてここにいるんですか?」

仙「人脈を持ってるのはAだけじゃないんだよ」

紫「ごくわずかな人にしかまだ連絡してないですけど…」

仙「俺の人脈はAの人脈とは違って、いい子だけじゃないんでね」


この前会ったときは、ニコニコした人当たりのいいひとだと思っていたけど、今はその表情が怖くて仕方ない


仙「それよりも、守れないならAのこと返してもらえるかな」

紫「え…」

仙「俺は別れることにも納得いってない
何よりも俺なら怖い思いさせたりしない」

紫「…」

仙「俺のほうがAを大切に出来る
早く別れてくんね?」


そう言った彼は表情こそ笑って見えるが、目は一切笑っていなかった

下手なことを言って、彼の神経を逆なでてはいけない

俺は直感でそう悟って、必死に言葉を選んだ

が、俺の考えは


「やめて!!」


というAの声と、視界に入ってきた姿に一瞬で掻き消えた


二人「「A!?」」


思いがけない人物の登場に、二人してびっくりしてしまった

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るりあ(プロフ) - 更新ありがとうございます(*´꒳`*)何回一から読み直しても飽きない最高の作品です^ - ^ (2022年3月7日 2時) (レス) @page47 id: 965d6c4948 (このIDを非表示/違反報告)
るりあ(プロフ) - ほんっとうに世界観にぐっと引き込まれます。。。めちゃくちゃに続きが気になります(*´꒳`*)更新お疲れ様です!またの更新楽しみにしてます! (2022年3月7日 1時) (レス) @page46 id: 965d6c4948 (このIDを非表示/違反報告)
氷雪利(プロフ) - 仙斗って人が仕向けたのかな? (2022年2月28日 13時) (レス) @page40 id: 97d3b05e39 (このIDを非表示/違反報告)
氷雪利(プロフ) - 騎士になれって言ったのは誰なのか……。夢主ちゃんかなーくんに被害が行くように仕向けたとしか考えられないのって私だけ? (2022年2月28日 13時) (レス) @page46 id: 97d3b05e39 (このIDを非表示/違反報告)
ももの。(プロフ) - みかん。さん» それなです…ヤバい…めっちゃ続きが気になる… (2022年2月27日 15時) (レス) @page35 id: e3acabb542 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心葉 | 作成日時:2021年11月24日 19時

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