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ななもりside

メンバーと女子会メンバーが集まった

この人数が集まってるのに、手術室の前は怖いほどに静かだった


どれくらいの時間がたっただろうか

手術中のランプが消えて、少しして先生らしき男性が出てきた


医「手術は成功しました
麻酔が切れれば自然と目を覚ますと思います」


先生のその言葉に全員の体から力が抜けた


その日は面会することはできず、手術室から出てきたAの顔を見るだけで全員帰っていった

俺は夫ということで、病院に残る許可をもらいAの病室に入った


Aが目を覚ましたのは、その日の真夜中だった


「な、くん」

紫「A…よかった」

「泣かないで…」


力ないAの声を聞いたら安心とともに涙が溢れてきた

Aが目を覚ましたのを確認した俺はすぐにナースコールを押した

すぐに来てくれた先生がその場で診察してくれて、もう心配ないという言葉を残して病室を出て行った

診察の間に再び寝てしまったAの手をぎゅっと握った

温かい彼女の手が、俺の力に反応するように握り返してきた


簡易ベッドは用意してもらったものの、寝れるわけもなく俺はそのままAの手を握って朝を迎えた

メンバーには、目を覚まして心配いらないことをLINEした

真夜中だったが、全員寝れなかったみたいですぐに返事が来た


面会時間が始まってすぐにさとみくんが来てくれた


桃「とりあえず、軽く食べれそうなもの持ってきたわ」

紫「ありがとう…」

桃「昨日から何も食べてないんでしょ?」

紫「うん…そうなんだけど、この部屋では食べれなくて…」

桃「病室出たくない気持ちはわかるけど、少し食べないと倒れちゃうよ
それに寝てないんでしょ?」


Aの顔を見て、俺がここで倒れたらAが助けてくれた意味が無くなるからってさとみくんに任せて病室を出た

ご飯が食べれる場所まで移動した俺は、買ってきてくれた軽食を口にした


今までで一番早く食べたと思う

その間にしなきゃいけない連絡も済ませる


菊地さんには、Aのストーカーの件も話してなかったのでそこから説明した

『仕事は私たちで何とかするのでAちゃんについててあげてください』という心強い言葉をもらった


その後、家族になるのだからと連絡先を交換していたAの家族にも連絡をした

もちろん事件後、すぐに連絡はしたが駆けつけられない状況だったらしく今日の午前に来ると言っていた

だから心配ないことを伝える連絡だ

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るりあ(プロフ) - 更新ありがとうございます(*´꒳`*)何回一から読み直しても飽きない最高の作品です^ - ^ (2022年3月7日 2時) (レス) @page47 id: 965d6c4948 (このIDを非表示/違反報告)
るりあ(プロフ) - ほんっとうに世界観にぐっと引き込まれます。。。めちゃくちゃに続きが気になります(*´꒳`*)更新お疲れ様です!またの更新楽しみにしてます! (2022年3月7日 1時) (レス) @page46 id: 965d6c4948 (このIDを非表示/違反報告)
氷雪利(プロフ) - 仙斗って人が仕向けたのかな? (2022年2月28日 13時) (レス) @page40 id: 97d3b05e39 (このIDを非表示/違反報告)
氷雪利(プロフ) - 騎士になれって言ったのは誰なのか……。夢主ちゃんかなーくんに被害が行くように仕向けたとしか考えられないのって私だけ? (2022年2月28日 13時) (レス) @page46 id: 97d3b05e39 (このIDを非表示/違反報告)
ももの。(プロフ) - みかん。さん» それなです…ヤバい…めっちゃ続きが気になる… (2022年2月27日 15時) (レス) @page35 id: e3acabb542 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心葉 | 作成日時:2021年11月24日 19時

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