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ドアの開く音が聞こえて、なーくんが帰ってきたのを知った

半覚醒状態の私は声も出さず、目も開けずになーくんが布団に入ってくるのを待った


だけど、すぐに猫ちゃんたちがベッドを降りたのがわかって、私はなーくんを探すために体を動かした


紫「ぁー…ヤバッ」


本当に小さな、意識してないと聞こえないような小さな声が耳に入ってきた

不思議になって、ゆっくりと目を開けて起き上がるとなーくんはドアの前で蹲って居た

下を向いてるなーくんは私が起き上がったのに気づいてないらしく、私が抱きしめると体がビクッと反応した


「何かあった?
どうしたの?」


仕事で何かあったんだろうか

それとも帰ってくる途中で何かあったのか…

そういえば視線を感じるって言ってたよなぁ…


心配で色んなことがグルグルの頭の中を駆け巡る

最近、消耗するような何かあっただろうか


しかし、なーくんから帰ってきた返事は予想外のものだった


紫「もう、小悪魔通り越して悪魔だよ…」

「は…え、ちょ…」

紫「ん…チゥ…」


突然なーくんに姿勢を変えられて、ドアに寄りかかるなーくんの上に座る形になった

そのまま抱きしめられた私の首になーくんが顔を埋めた瞬間、チクッと痛みが走った

それが意味するものを私は知ってる


「ん…な、くん?」


キスマークをつけた所にもう1回触れるだけのキスをした


紫「こっち、向いて?」


耳元でいつもと同じ優しい声でそう囁かれた

ただ、それだけで自分の体温が上がったのがわかった


紫「A…ダメ?」


強引にすることも出来るのに、あくまでも私が自発的になーくんの方を向くのを待つつもりらしい


きっと、今がタイミングで

きっと、今が気付かないふりをしちゃいけない時


ただ、赤くなってるであろう顔をなーくんに見られるのが恥ずかしくて勢いのまま自分からキスをした


紫「っ…フフ…チュ…」


ちょっと驚いた様子が伝わってきた後、小さな笑い声が耳に届いた

でも、なーくんはキスを辞めることはなく、むしろ深くなっていくキスに私の体の力が抜けていくのを感じた


「っ!?
な…く、んんッ」


なーくんの手が事情があって、今日はショートパンツしか履いてない私の太ももを優しく撫でた


紫「なんで、履いてないの?」

「…事故が重なった」


決して、女子会があったからわざと履かない選択をした訳では無い

これだけはわかって欲しい


心の中で私は1人言い訳をした

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るりあ(プロフ) - 更新ありがとうございます(*´꒳`*)何回一から読み直しても飽きない最高の作品です^ - ^ (2022年3月7日 2時) (レス) @page47 id: 965d6c4948 (このIDを非表示/違反報告)
るりあ(プロフ) - ほんっとうに世界観にぐっと引き込まれます。。。めちゃくちゃに続きが気になります(*´꒳`*)更新お疲れ様です!またの更新楽しみにしてます! (2022年3月7日 1時) (レス) @page46 id: 965d6c4948 (このIDを非表示/違反報告)
氷雪利(プロフ) - 仙斗って人が仕向けたのかな? (2022年2月28日 13時) (レス) @page40 id: 97d3b05e39 (このIDを非表示/違反報告)
氷雪利(プロフ) - 騎士になれって言ったのは誰なのか……。夢主ちゃんかなーくんに被害が行くように仕向けたとしか考えられないのって私だけ? (2022年2月28日 13時) (レス) @page46 id: 97d3b05e39 (このIDを非表示/違反報告)
ももの。(プロフ) - みかん。さん» それなです…ヤバい…めっちゃ続きが気になる… (2022年2月27日 15時) (レス) @page35 id: e3acabb542 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心葉 | 作成日時:2021年11月24日 19時

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