依存相手に選ばれました.8【紫】

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お昼ご飯を食べて、なーくんが仕事の時間のほとんどをカーテンスペースで過ごした私は、久しぶりになーくんと2人でスーパーに来ていた


「そういえば、今日荷物届いてた」

紫「何が？」

「中身は見てないけど…大きめの箱だったよ？」

紫「んー…あ、Aの服買ったから多分それだ
自宅着にしちゃったか」

「待って
今月、買いすぎじゃない？」

紫「特別
Aの参戦服買ったの」

「もう！？」

紫「1着だけね
もう1着はAに聞いてから買おうと思って」

「何を？」

紫「Aにとっては初ライブだし、女子会メンバー全員来るからみんなで買いに行きたいかなって」

「あー、ちょっとみんなと相談してみるね」

紫「うん！」


そんな会話をしながら買い物を済ませて、車に向かう途中、なーくんがチラチラと後ろを気にし始めた


「どうしたの？」

紫「んー…なんか視線を感じる気がする」

「リスナーさんかな？
やばそう？」

紫「どうかなぁ…
Aはなんも感じない？」

「私は特に…」

紫「そう？
じゃあ気のせいかなぁ」


そう言いつつもやっぱり後ろを気にするなーくん


「…ちょっと遠回りして帰ろうか
お家バレるよりいいでしょ？」

紫「そうだね
念の為、そうしようか」

「家まで私が運転する
シャオが買い物に付き合ったってした方がいいよね」

紫「ごめんね？」

「全然平気だよ」


そう笑って、ちょっと遠回りをして帰った

家に帰ったらアイスが半溶けになってたけど…まぁ、冷凍庫入れておけば平気でしょ！


紫「お仕事しなきゃだけど、先に充電！
A、ぎゅー」


いつも通り、ソファーでぎゅーって充電する

満たされていくのを感じながらなーくんの充電システムを理解する


紫「今日は配信する予定」

「コラボ？」

紫「んーん、ソロ」

「そかそか」

紫「一緒にやる？」

「やらないね」

紫「シャオとアソビ大全勝負してみた」

「やらないやらない」

紫「シャオと将棋で戦ってみた」

「みないみないww」

紫「なぁんでぇ」

「遊びたいの？」

紫「遊びたい！」

「配信外で遊ぼうね」

紫「配信外…(  ･᷄-･᷅ )」

「いや？」

紫「嫌じゃない…けど、配信以外で纏まった時間しばらく取れないかも」

「そっかぁ
なら一気に何時間も遊ぶのは無理でも将棋1局だけとかさ、息抜き程度に遊ぼうよ」

紫「うん！
1局分とかなら時間出来そう！」


…1局で終われればの話だけど

って思ったけど口には出さない


配信に引っ張りだされそうだから

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