交際を前提に友達になりました.2【桃】

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「尊敬してもらえるのは嬉しいけど、私は仲良くしてくれる方が嬉しいよ？」


チラっとカメラ目線で見上げてそういうと、コメ欄が沸いた


「…くふふ」

「お前が今思ってること言ってやろうか？」

「やめて？」

「チョロって思ってるだろ」

「やめてってww まぁね、チョロすぎるよね。心配になっちゃう」

「心配になることはある」

「まぁ、騎士の私が守ってあげますよ、お姫様」


優しく微笑む騎士をイメージして、私は笑みを浮かべた


やっぱり、コメ欄の沸き具合が面白くて笑ってしまう


「前に、お前がジェルに言ってた『リスナーで遊ぶのはどうかと思う』的な言葉、そっくりそのままお前に言いたいわ」

「いや、面白くてついww じゃあ、この辺で質問に戻りまーす」

「はいはい、俺とライラの関係だっけ？」

「推しとリスナーの関係」

「違うね。さとちゃんとライラの関係性ね」

「あ、聞きました？ 今、自分のことさとちゃんって呼んだよ？ 切り抜かなきゃ！！」

「せんでええ。やめろやめろw で、実際は？」

「プロデュースする人とされる人。よって、ビジネスの関係です」

「は！？ 友達だろ！？」

「ビジネスフレンド」

「所詮、俺なんて遊びだったのね」

「語尾w ごめんね？」

「ガチっぽくなるから謝んなwww」

「まぁ、実際のところ友達が一番しっくりくるかな」

「だな。俺たちは知り合いの紹介で初めましてしてて、こいつがチロだって知ったのすら俺の誕生日歌みた公開後だったからな」

「そうねぇ。すとぷりとの最初の仕事は全く知らない人として評価されたかったんだよね。まぁ、結果的にドッキリになっちゃったんだけど。あれ、知り合いだったって言わなかったっけ？ うんそうなの。まぁ、今年入ってからの友達だけどね」


コメントの中にリスナーだと知ってたの？ とか、推しだって知ってて会ったの？ とか書かれてるけど、さとちゃんが拾わないから私も拾わない

これは拾っても推しとリスナーだとは知らなかったって嘘を付くしかない

だから拾わない


「あ、じゃあ最後にこの質問答えて終わるか」

「何々？」

「桜餅のコラボもっと見たいです。今後、コラボでやってみたい企画ありますか？」

「今後やってみたい企画かなぁ」

「あー俺、ライラと組んでメンバーにドッキリとかしたいし」

「いいね。ドッキリ私もやってみたいー。あ、後ね私は歌コラボしたいなぁ」

「前から言ってるもんな」

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