フェチを持たない秘密警察犬 事件簿No.2

狼少女暗殺事件・４ ページ10

狼少女暗殺事件・４

因幡洋side

望「あーあ、早くヤギ捕まえたいなぁ…」

荻「望、そろそろだ」

荻が時計を見たと思ったら、望も鞄からカプセルが入った瓶を取り出した
荻も空のコップに水を入れて持ってきた

洋「望、なんだそれ？」

望「抑制剤
未嵩が作った」

洋「あの変態引きこもりストーカー化学者が？！」

圭「何ですかそのレッテル！」

望は１錠取り出し、飲み込んだ

そして自分の手を見て握ったりして感触を確かめていた

洋「大丈夫か？望」

望「アイツは長い間、私のこと研究してるからね
大丈夫だよ、長い付き合いだし」

圭「望さん抑制剤って…」

望「そのまんまだよ
私は普通より腕力がありすぎる
日常生活では不便なんだよね
だから普段の腕力を抑えて日常生活に支障が出ない程度まで抑えれるのがこの薬
でも、重い荷物持てるし、途中で犯罪者に会っても捕まえられるよ
結構頑張ってくれたんだよアイツ」

余裕、余裕と望は嬉しそうに笑いながらそう言った

あぁ、この笑顔も可愛いなぁ
しかし、未嵩かぁ
望に変なことしてねぇだろうな
あの変態女

望「今、逆の薬も研究中らしいよ」

洋「逆？」

望「優太くんいなくても変身したとき並の力が出せる薬
まぁ100%は無理だろうけどね
それなら立て籠りとか起きてもすぐに突入できるから」

洋「アイツに任せて平気なのかよ」

望「まぁ腕は立つから未嵩は」

不安しかねぇよ

すると優太とステラがケーキを選び終えたのか緒方と一緒に帰ってきた

そして、ケーキ屋の店員がケーキを持ってきた
その時

圭「ステラ支援チョーップ！」
洋「どうした圭ー！」

圭がいきなり店員にチョップをかました
ズビシッって痛い音鳴ったぞ！
うちの子がすみません！

すると店のシャッターが閉まった
まさか…！？

ｳﾞｧ「シャーシャシャ
このカフェは我々が乗っ取ったであろー」

洋「出たなヤギ！！」

ｳﾞｧ「ワシの瞳孔が長いうちは狼の増員など決して許さぬであろー！
くらえー！」

ヤギはいきなりパイを投げてきた
望が間一髪でお盆で盾にしたが…

ジュワワワ

洋「逃げろ！
あのパイやばい！
狼増えていつも以上にキレてるぞ！」
望「あのヤギ！パイに何仕込んでんの？！」

全くだ！！

荻「何処にでも現れるな
皆、奥に避難しろ」

緒方とステラ、そして圭が奥に入った瞬間、防火扉が閉まった

しまった！狙いはステラか！


―作者から―

オリジナルキャラクター「未嵩」はまた別の話で出します
プロフィールも出します！

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